玄関活用

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ピンポーン♪

「ただいまぁ」

「買い物から戻りました~」

 

一般的に介護施設の玄関は1ケ所(メイン、正面)の所が多いように感じます。

玄関を入り、中でそれぞれの事業所、フロアに分かれているイメージです。

玄関:建物・住居の主要な出入り口

 

でも滝子は、それぞれの生活単位(グループホーム1ユニットごと)や事業所(小規模多機能)

ごとに玄関を設けています。

2つのユニットと、1つに事業で3つの玄関があります。

 

この国のふつうの暮らしには「玄関」は必須です。

「玄関」を通じ、社会と繋がったり、人と交わったり。

人が生きて活動するうえで、玄関が必要です。

一部沖縄の方では玄関でなく、居間、縁側から出入りするところがありますね。

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(去年、竹富島で1件借りたところがそうでした)

 

 

玄関からの出入りがあると、その空間は「家庭的?」「開放的?」になるのではないでしょうか。

いつも、そこから人が出入りする当たりまえの感覚は、利用者入居者にもわかるものです。

 

外に行きたい

行きたいところがある

出ていきたい

 

そういった行動をする時に、日ごろからの習慣、動線、雰囲気、により、

自然と体がそっちへ向かうものです。

 

「玄関」を活用し、

「買い物行ってきます~」

「ただいま~」

「買い物してきました」

「喫茶店行くよ」

「病院いくね」

 

等々の、出る人、残っている人とのコミュニケーションの機会になります。

「玄関」の活用、意識、大切にしたいですね。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2018年03月05日 Category:スタッフ日誌

自分らしく

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3月より、新しい利用者さんの応援が新たに始まりました。

独居の男性で、肺炎で2月末まで入院されていた方です。

退院後の自宅にて、通い、訪問サービスを組み合わせながら、

生活全般のフォローをさせて頂く段取りです。

 

さっそく、お風呂も目的の通いサービスのお迎えに朝向かったところ・・

入り口に写真の張り紙がしてありました。

「新サービス デイサマ」

「けいやく 月ようにきてください」

??

といったような内容のようです。

(ちなみにお迎え日は水曜です)

 

声をかけ、中を拝見させて頂くと、やはり留守のようです。

歩行状態はなんとか、本当になんとか杖を使いながら、ようよう

1メートルを1分くらいかけてあるくくらいの感じだったので、

そう遠くにいけるとは思えません。

 

近所にいるか、もしかしたら道路で転んで、病院へ搬送されていないか?

と不安になりました。

 

という事でさっそく行方探しの開始です。

入院していた病院が近くなので、その病院に。

近所のコンビニ、喫茶店など。

 

すると喫茶店のマスターが、

「だいぶ前に前を通り歩いて行ったよ」

と情報提供頂きました。

 

思ったより歩けているようです。

でもどこへ!?

 

近所を探してもいませんので、

いったん戻り、出直すことにしました。

 

結局、夕方になっても戻られず、

警察、役所、以前のサービス事業所等に連絡をまわし、

捜索活動を本格化している矢先に・・

 

タクシーが自宅の前にすーっと停まりました。

すると、本人さんが降りてくるではないですか!

「よかった~」

でもいったいどこへ!?

 

本人に聞くと・・

「栄に酒飲みに行っとた(笑)」

(タクシーで15分くらいの名古屋の繁華街)

 

酒の臭いをぷんぷんさせながら、嬉しそうに話す本人さんをみて、

難しくも支援のし甲斐のある方だなぁとも思いましたが、

それよりも、「自由に自分らしく生きる」を貫くスタイルに

「素敵」「いいね!」といった感覚を覚えました。

ある意味、うらやましい~☆

 

まぁ、枠にはまりにくい方ではありますので、

小規模多機能の臨機応変さで、いろいろとやってみようと思います~

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2018年03月03日 Category:スタッフ日誌