職員ぬき

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食後の風景

 

食器を洗剤であらう方

それを流す方

それを拭く方

それを棚にしまう方

 

そこに職員の姿はありません

いなくていいわけではありませんが

その流れをつくる必要があります。

「有する能力に応じ自立した日常生活を営む事ができるように」

仕事をしていきたいですね。

 

食事介助等職員の手が必要なところと、

全体の見守りに職員は控えている状況です。

 

職員がしかけないとこうならない場合もありますし

自然発生的にこのようなコンビネーションになる時もありますし

職員が仕切りすぎて座っている時もあります

 

僕等の仕事の目的の共有と、もっていきかたの共有が必要です。

この写真を基に、チームで確認していきたいと思います。

 

有する能力があれあば、職員ぬきの場面が増えるのだと思います。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

2019年03月27日 Category:スタッフ日誌

☆その後☆

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3月6日の記事で紹介させて頂いたKさん。

現在も毎日クラブ滝子に通って、昼夜食べて帰る日常です。

クラブでは食事作りを中心に活動的に動かれています。

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認知症初期集中支援チームからの引継ぎケースなのですが、

担当の方から「その後どうですか?」の問いに対し、

上記のように最近の様子を伝えると、

「そんなにいい状態になってるんですか!?」

と少し驚きの様子。

ふふふ そこは小規模多機能型居宅介護の底力でしょう☆

なんちゃって。笑

 

視力の課題はまだ残っているも、体調もまあまあ。

もともとまかないの仕事をしていただけに、

昼食、夕食作りに関しては、他者からも一目置かれる

仕切り、実践者となるほどの活躍ぶり。

 

以前の記事であげた社会参加の機会・継続、

自宅内の環境整備など、自宅の方への

アプローチはまだまだこれからですが、

認知症による活動や関係性の不具合は、

通いサービス利用中にはあまり感じる事がありません。

 

本人さんの有する能力に応じ、

人的、物的環境を整え、能力発揮の機会

があると、輝きを取り戻す事ができるのだと思います。

 

認知症という状態になると、本人も家族も地域の方々も、

最初の頃は大混乱になる事がよくあります。

 

そんな時には、通いも訪問も泊りもまとめて、

必要な事・時に必要な支援応援をしやすい仕組みの

小規模多機能が、役にたちやすいのだと思います。

 

今後も必要としている方々のために、

必要とされる事業所であるようチームで

頑張っていきたいと思います☆

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滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

2019年03月22日 Category:スタッフ日誌

☆生活行為☆

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3階の食器棚です。

グループホームの方がもっと整頓されてたりします。

そちらの方々曰く、「3階の方はぐちゃぐちゃだよね」と

言われていますが(笑)、最近はちょっといいと思います☆

 

15人分くらいの各種食器が入ってます。

写真は整理されている状態の時のものです☆

 

昼食後、片づけの音頭をとる利用者さんがいらっしゃるのですが、

その方々にお任せすると、こうなります。

 

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食器を洗い、拭き、形状別に分け、棚にしまう。

認知症という状態にあっても、体に染みついた生活動作は、

自然と持っている様々な能力を引き出してくれます。

 

片づけや掃除は比較的利用者の方々にとって、難易度が高くない方だと

思います。最後の「ゴール」のイメージがももちやすい行為ですからね。

あとはその動作行動を「やる」「やらなくちゃ」と思って頂けるか

どうかの流れ、空気感が必要になるので、そこに至るまでの組み立ての方に

エネルギーを使います。

 

洗濯ものをたたむ、干すよりかは頭を使いますよね。

他者との関係性も必要になる時もありますし。

 

このようなあるものを活用した生活行為の組み立てを通じ、

能力に応じ、生活を営むことができることを応援していきたいと思います~♪

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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「メニュー決め」は、いろんな選択肢、組み立て、出来上がりの幅が広い

ですし、個々のこだわりやこれまでのやり方がバラバラですし、

記憶障害や判断力の低下も絡み、複数の方々と相談し、折り合いをつけ

るのには結構手間暇かかりますよね☆

でもこれも有する能力に応じた手立てとなりますので、大切にしたい機会

です☆

 

 

 

2019年03月18日 Category:スタッフ日誌

「大逆転」のススメ Vol.24

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 人は落差に弱い

 

通り一辺倒ではうまくいかなかったり、行動に結びつかないようなことでも、

職員が響き合わせの技を集団的に上手に使うことで、

相手にはぐっと響き、響き合い、つながっていくこともたくさんある。

 

人はおもろいもんで、嫌なことがあったり、落ち込んだあとに優しく声を

かけられると、普段は気にもかけていない人や嫌いだとまで思っていたような人でも、

ものすごく心に響き、恋にさえ落ちるときもあるやろ。

 

婆さんたちも同じで、群れのボスである僕から「痛がってばかりいて、

ご飯を食べんかったから体力が落ちて、よけい痛くなるで」と強く言われた後に、

職員から「だいじょうぶ、ご飯準備したから一緒に食べよう」って、

優しく誘われたら、気持ちをとりなおして応えようとする。

 

僕の強い一言がなかったら、だれに言われても食べんかったかもしれん。

いや、食べないことを僕らは知ってるから、職員が集団的にこの落差を活用するわけや、

 

~中略~

 

もひとつよく言われるのが

「みんなには内緒やで、あんただけにしてあげることやしな」

というヤツ。

どうも人はこの手の誘いに弱いやんか。

特別扱いという言葉の響きだけでうれしくなったり、やる気になったりするのは、

だれにでもあることやろ。

僕も師匠とよばれて有頂天になってしゃべってるから一緒やわな。

 

ただし、技の前に人と人との関係がないと、どんな術も生きへんからな。

 

「大逆転の痴呆ケア」 和田行男著 中央法規出版 P184~185より抜粋。

 

支援やケアがうまくいかない時、落差の活用、響き合わせの技を

集団的に使えてないなぁ~ とこの記事を読んで反省反省。

 

後半の特別扱いはしょっちゅう使うけど、それを他のスタッフと

連携して意図的に落差を使ってアプローチができたら、

本人さんにも必要な事できるし、職員間も「やったね!」と

連携や関係が深まる。

う~ん 何か一つのケースに対して、職員集団落差活用アプローチを

行う響き合わせができるチームや連携ってきっとおもしろいし、

大切だよね☆ 作戦会議をせねば・・・

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2019年03月14日 Category:大逆転のススメ

心意気に感謝万歳!

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3月10日は

「名古屋ウィメンズマラソン」開催日

 

2万2千人が名古屋市内主要部を駆け抜ける

ビックイベントです☆

 

その中に波の女から、出走のスタッフの姿がありました。

 

その名も我らが「小木曽」さん。

事前に予告してくれた通りに近いタイムで、

目の前を駆け抜けていく

「ピンクの波の女のTシャツ」を着た小木曽さんの姿発見!!

 

「キターーー!」

「小木曽さん ガンバレーーーーーーー!!!」

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声援に笑顔で応える余裕さ。 サスガ☆

 

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(「ピンボケ」写真撮影担当:社長)

 

 

 

 

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(「ベストショット」写真撮影担当:和田哲也)

 

本人より「無事完走しました」と早々に連絡ありました。

 

お疲れ様です。

本当にすごいと思います。

 

以前から自分もなんかの形で走りたい。

できれば組織としても皆で走りたい。

と思ってはいても、現実なかなかできなかっただけに、

今回の小木曽さんの出走は本当にうれしいことでした☆

 

一番うれしいといいますか、ありがたいと思った事は、

あくまでも「個人」としての取組なのに、自ら

「波の女のTシャツを着て走りたい」と申し出があった事です。

 

愛社精神などという古い価値観とは異なるかもしれませんが、

自分の所属する会社のマークを背負って「皆にみてほしい」

と思う発想を持ってくれている事が、本当に素敵なな事だと思いました。

 

他の職員も、小木曽さんも、「波の女の宝物」ですね☆

 

本当にお疲れ様でした。

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尊敬と感謝の念でいっぱいの1日でした。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

自分は結構キツイ花粉症で、少しでも外出を控えたいと思っているだけに、

こんな時期に練習や大会に出ようものなら、どうなることやら・・

そもそも、根本的に長距離を走る事がきっとできないか!!  失礼。

同刻、自分はオレンジカフェを開催中でした。

そちらの記事は「おしらせ」の方に近日UPします☆

 

 

2019年03月10日 Category:スタッフ日誌

社会の中で生きる

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2月中旬から新規利用開始となったKさん。

 

ちょっと久しぶりに、馴染みの居酒屋へ行きました。

利用開始前はよく自分で行っていたのに、

毎日利用&昼、夜ごはん食べて帰る暮らしの日々で、

居酒屋へ行く意味や理由がなくなりつつあります。

 

本人も、「わざわざ行かんでもいいよ」と言い始めてますし、

たった1週間、2週間でどんどん暮らしの様子が

良くも悪くも変わっている最中です。

なんらか手を打たねばです。

 

私たちの仕事は、介護が必要になったら、

自宅や地域から引っこ抜いてきて、全て

サービスでまかなえばいいという訳ではありません。

 

いろんな場所やいろんな人との関係を維持したり、

再構築したりする事も大切です。

といっても、現在毎日利用や宿泊が続いている方々の

これまでの暮らしの継続があまりできておらず、

どっぷりサービスありきの日々になってしまっている方々が

増えているので、Kさんの応援の仕方を工夫といいますか、

学ぶ事をしていきたいと思います。

 

介護を受けながらも、地域や関係の中で生きる

「人」の姿を応援し続けるって、手間暇かかりますが、

とても大切な事ですよね☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

ビールを飲み続けられるように、

体調も整えないとですね。Kさん。

医者との関係も再構築せねばです。

 

 

 

2019年03月06日 Category:スタッフ日誌

すり替え話

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認知症という状態にある方々に対し、

熱が37.5度あっても、ご本人さんには

「36.8度です。調子いいですね!」

 

排便出てない日が2日あっても、ご本人さんには

「昨日も出てるので、今日は出ない日ですね!」

 

入浴時の着替えの時に、

「このジャケット洗わないで(大切な財布やお金が、

あちらこちらのポケットに分散して入っているため)」

と本人さんに言われ、

「分かりました(職員)」と伝えながら、

本人さんが入浴中のみえないところで、

洗濯済の違うジャケットに、元と同じポケットの中身に

になるように入れ替えておく。

 

等々、事実とは異なる事を本人に伝える事が日常的にあります。

 

一般的には「嘘をついている」「騙している」

という事になるのかもっしれません。

 

しかし、記憶に障害があったり、

理解・判断力が衰えてきている認知症という状態の方に対して、

「その方のために」

「その方の立場で考えて」

という「相手のために」という視点がちゃんとある場合には

「嘘」「騙す」という事にはならないのだと思います。

 

自分を有利に、自分が得をする、自分を守るために

事実と異なる事を告げる「嘘」とは、

目的が逆になります。

 

正しい事実を伝えると、

余計気にされたり、混乱したり、不安になったりする事が

起こりやすい状態にあるので、

僕らは「本人のために」「本人に不利益がないように」

「嘘」をつくのではなく、「話をすり替える」事を、

いいとは思わないまでも、必要に応じて使います。

 

ある意味、

「記憶の障害」を上手に活用しているわけです。

「記憶の障害」という能力に応じた私たちの手立てには、

その目的にブレがないように気を付けないといけませんが、

時に「すり替え」をしながら、しっかり応援していきたいものです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

2019年03月02日 Category:スタッフ日誌