地域密着
地域密着サービスの良さは、
「土地勘」を活かせる事もあります。
散歩で外出すると、
「ここをもう少しあっちに行って・・」
「タバコ屋の角を曲がったところの長屋に・・」
「前の道は少し広くて・・」
と、以前住まれていた住まいの情報をリアルに
語っていただけました。
ホームの中では語られる機会がなかなかない、
本人の記憶や暮らしの情報です。
新たな本人の有する能力の発見にドキドキします。
脳の中に眠っている視覚的な情報を引き出すきっかけは
「見慣れた風景」なんでしょうね。
そんな場面を引き出せる地域密着サービスの
特性を活用していきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
グループホーム
フロア会議にて、グループホームの仕事について
再確認、共有しました。
事業の正式名称は「認知症対応型共同生活介護」
この名称に私たちの仕事の目的が示されています。
「認知症」という状態の方に、
「対応」できる職員や環境があり、
「共同生活」を送って頂けるように
「介護(私たちの仕事)」をくっつけています。
私たちが、認知症という状態の方々にくっつき、仕事をする事で、
関係性を調整し、自分の事が自分でできるといった「共同生活」
が営めるように仕事をしないとですね☆
そのためにも、「認知症」が何なのか知り続け、
個々人の事も知っていかねばですね。
認知症や個人の事を知っていかねば、
認知症「非」対応型になってしまいますので。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井真治
生活の取戻し
不本意ながら脳や体の不具合により、
自分の力だけでは「生活」を営む事が難しくなられた方々。
僕等がくっつき応援する事で、「生活」の取戻しを目指しています。
一緒に頑張りましょう☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
やる気スイッチ
別の方に、玉ねぎカットお願いしたものを
自分の方へ引き寄せ、カットし始めたIさん。
作業に関してはとんちんかんな事が多く、
普段は調理や洗濯たたみなど、
ほとんどされる事はありません。
一応、セッティングしますが、
できずじまいで、
職員で代行する事がほとんどです。
でも写真のとおり、
自分の判断と意思と能力の発揮により
たまねぎカットをやりきりました。
人の可能性は決めつけてはいけませんね。
なかなかスイッチが入らなかったり、
やりきる事が難しい事もたくさんありますが、
このような、ふとした瞬間の心身の動きを
大切にしていきたいです☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
今年は梅雨入りが早いとか。
いい天気の時に活動量をUPしていきたいですね☆
ストーカーケア
久しぶりの小規模多機能での勤務時の事。
現在連泊中の利用者さんが夕食後に
「ちょっと近所の友達のところへ行ってくる」
との事で一人で外へ出られました。
迷子や転倒のリスクは少ない方だとはいえ、
要介護の状態にはある方なので、
さすがに一人では・・
と思い、久しぶりの「ストーカーケア」を実施しました。
同じような路地を3ケ所、4ケ所、
時々表札を確認しながら、友人宅を探されていました。
なかなか目的地へたどり着けないようです。
15分くらい歩いたところで、
引き返し始めたのですが、そこで
見た風景に見覚えがあったようです。
表札を確認すると、玄関からそこの住民に
声をかけられました。
「〇〇って明日ある?」
「10時半に始まるんなら、
10時15分くらいに来るわ」
そんな会話を、家の横から盗み聞きさせて頂きました。
そのあと、宿泊中の施設方面へと戻り始めたので、
自分も別ルートで先に戻り、
フロアへ申し送りました。
ストーカーケアにて得た情報からは、
交友関係、方向感覚や歩行能力、
過去の情報の引き出しや、
翌朝までの記憶保持能力等様々な情報が
得られました。
ただ、やはり、
後ろからついていったり、
写真を撮ったりと、とても怪しい自分。
時々通過する近隣住民の人には、
どう見えてたのでしょうか?
まっ、そこは仕事と割り切ってやるしかないですね。
「ストーカーケア」
の認知が地域住民の方々にも広まりますように。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
翌日、小規模の主任より、
「言い忘れていましたが、GPSシューズを
活用し始めているので、一人で出てもらっても
大丈夫ですよ」
・・・って、早くゆってよ!
いや、情報収集していない自分がいけないのか!
とほほ。
ストーカーケア VS ハイテク の勃発ですな☆