平成25年度第二回運営推進会議を6月21日に開催しました

2013年06月23日更新

16時から18時まで近隣の喫茶店をお借りして会議を開催。
有識者、地域包括支援センターの推進委員さんをはじめ、グループホーム、小規模多機能型居宅介護の入居者・利用者ご家族 四組を交えて行いました。

施設から出られる入居者に付き添うことが入居者を精神的に追い込み、逆に危険な事態を招いたことから、家族と話し合って、2月から付き添わないで自由に外出していただく取り組みをはじめました。

そのことそのものは、とても上手くいきました。

ところが、入居者一人で出歩くということは本人にとって良いことだと思われますが、職員の目や手や口が傍からなくなったため、入居者の行動を社会的にコントロールできず、反社会的行動を放置した状況になってしまい、地域住民からの声となってしまいました。
私たちなら自らを律する力によって社会的にコントロールできたとしても、さまざまな理由から入居者は自力でできない状態にあるのでやむを得ないのですが、地域住民の皆さんに、「認知症にあっても街をぶらつけるような社会をともに実現しましょう」とは言えても「反社会的な行動にも寛大に」とは言えません。
かといって、入居者利用者を施設に閉じ込めるという選択は私たちにはないため、私たちなりに企業努力をして人員配置を増やし、入居者利用者に付き添う道で何とかやっていくしかないと考えました。
また入居者利用者のとった行動のひとつに、公園で遊んでいた子供をいきなり抱き上げ、子供たちから怖がられ、親御さんたちから声があがってきたということがありました。
住民の中から声を出してくれた人がPTA関係者だったことから、その方にもお手伝いしていただき、学校関係者に連絡をとることができました。PTAも動き出しています。
それ以外にも、地域住民へのさまざまなアクション、地域活動への積極的な関与、そして何よりも地域住民に支えられていることへの感謝や敬意を職員が態度や言葉で表すことを通して、「住みよい地域社会」へ歩をすすめていきたいと考えています。
運営推進会議に参加していただいている有識者から『滝子通一丁目福祉施設は新たな課題を、学校組織に働きかけるなど新たな展開につなげている。ぜひ実らせてもらいたい』と言っていただきましたし、地域包括支援センターの方からは「ともに、暮らしやすい地域づくりをやっていきましょう。」と力強い言葉をいただきました。

開設して一年半、この地域で入居者利用者が地域社会生活を再構築できるように、日常生活行動を通して、地域住民の皆さんに受け止めていただけるように行動してきましたが、これからは積極的に地域社会に貢献できる活動を強めていきたいと考えています。
また、グループホームに新しく入居された方の入居動機が「近くに住んでいて、施設の職員さんの行動をじっと見てきて、親をお願いするならここしかないと思って申し込みました。」と言ってくださったことを報告すると、「それは波の女の職員さんの勲章だ」とご評価いただきました。
ありがたいことです。
次回は8月です。