進化ってすごい☆
先日、こんな記事をみかけました。
マッチ箱くらいのセンサーを下腹部につけておくだけで、
便や尿のタイミングを予測して、スマホのアプリにお知らせしてくれるというものです。
「何分後に排泄があるか」
そんな予測情報が誰にでも分かるようになったら便利ですよね。
現在は、2,3時間おきに誘導という一定のパターンで介助しているケースが多いのです。
(ご自分で排泄の意思表示ができない方)
あとは、個々の状態に合わせてタイミングを計ったり、予兆を感じとったり、促してみたり・・
1回前の排泄の状況から早目にしてみたり、ずらしてみたり・・
食事や水分の量や内容を工夫してみたり・・
環境面も、声のかけ方や自分の気配を消す等の心理面に配慮してみたり・・
現場ではいろいろ工夫していますが、
まぁ、「朝食後は少し長くしっかりトイレに座り、腹圧、声かけをしていく」といった、
基本的な人の体のリズムを大切にしていたりもしています。
現在は、パターンとしての排泄介助に近かったり、
察知センサーが豊かだったり、予測力が働いたり、
その気にさせる「コミュニケーション力」たけていたり、
等の職人技に頼っている部分もあったりしています。
ですので、まだまだ市場に出回るのには時間が少しかかると思いますが、
このようなセンサーの開発が進む事は、今の現場の状況にはありがたい事だと思います。
もちろん、センサーで完全に予測するなんて事は不可能な事で、その情報+職員の専門性が絡む事で、
よりご本人にとっていい排泄環境が生み出される可能性は高くなると思います。
個人的には、「自分の能力・専門性、人間性を高めていく事が大切だ!」
なんて事を思ってたりしますが、そんな人間はもう古く、時代においていかれますよね(笑)
これからは、年齢やキャリアや資格や個性にいかんを問わず、
センサーや、しくみや、ロボット等のサポート機器やいろいろなものを活用して、
「だれでも気軽に質の高い介護ができる」
そんな世界を目指していかなければならないのかもしれません。
介護もスマート時代ですかね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治