よくあること
グループホームの2階では「女性対男性」という構図でよく口論となっています。
「男は何もしないくせに、ご飯だけはしっかり食べる!」
女性側の言い分です。
実際は、男性といえどもやれる事はやっています
簡単な調理
食器を下げる
洗濯を干したり・たたんだり
男性側はこれでも「やっている」「やれている自分」を感じているのではないでしょうか?
しかし女性側からすると、「そのくらいでやったつもりにならないで!」
一から十まで全部やっている女性側からすると「本当に男は役にたたないくせに威張る!」
そんな感じでいつも言われ続けたりしています。
そんなやりとりが続く日々に、職員もストレスを感じたりしていることでしょう。
でも、よ~く考えると、そのような構図は一般家庭のどこの夫婦にも「ある」ことだと思います。
ですよね!?笑
要は「男の思考と行動」と「女の思考と行動」の違いからくる、価値観相違が土台にあり、
認知症という状態にある方々は、そのズレの認識が正しくなかったり、オーバーに表現されてしまっているだけのような気がします。
この現象でまずいのは、職員のストレスが増え、疲れてしまうということでしょうか。
認知症の方々の間で起こっている特殊な状態として捉えるのではなく、どこの家庭、男女間でもおこっている「よくある事」として、深刻にうけとめすぎないようにしないといけないように思います。
それよりも大切なのは、途中は止められないにしても、最後には「笑いで吹き飛ばす」、「笑って終わる」くらいの、どんと構える心持でいくくらいの方がいいと思います。
「あ~また始まった!(嫌味、言いがかり等)どうしよう・・」と捉えるのか
「よくあるふつうのこと。みなさんほどほどにね」と捉えるのか
どっちで捉えるのかは、自分次第であります。
男と女は自分の身の回りの関係でも、ホーム内でも難しいのが普通です。
男と女の、「脳の特性」「脳の動き」の違いを勉強すると、男女間のトラブルが客観的に理解できるのかもしれないですね。
認知症の介護といっても、「よくあること」の延長線上にある事が多いので、そんな情報収集してみるといいと思います。
いかがでしょうか?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
自分の話ですが、男と女の脳の特性の違いによるトラブルが絶えませんが・・笑