「しんどい」のがいい
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私たちの目の前にいるのは「人」であります。
常に「人」は自分の意思を行動に移します。
言葉にします。
行動する・・・それは記憶との兼ね合いの中で考え、判断し、指令を出す脳の存在があります。
そして、意思を行使できるための体の各部位、機能も必要です。
その脳や体が不本意ながら壊れてしまった方々が、目の前にたくさんいらっしゃります。
脳が壊れたら、今までできたことができなくなることがあります。
脳が壊れたら、何が起こるかわかりません。何だって起こり得ます。
おかしなことも言うかもしれません。
それでも脳は感じ考え、働き続けます。
それを行使できる体があれば、とんちんかんでも行動に移されるでしょう。
ただし、最後までやり遂げることができないことになるかもしれません。
それでも、脳が働き、体が動き続けるのです。
その事を私たちはどう捉えているのでしょうか。
意思を行動に移せることの素晴らしさをどう受け止めているのでしょうか。
私たちは目の前の方々のサポーターです。応援者です。
私たちの思い通りに目の前の方々を動かしていくのが仕事ではありません。
私たち主導で生きさせていくものでもありません。
「自分の力」を使って、「今」を大切に主体的に生き抜いて頂きたい。
それを応援するのが私たちの仕事です。
ある意味振り回されてなんぼです。
それは相手の主体性を重んじれたという事ではないでしょうか。
あ~ 今日はしんどかった。
でも主体性を大切にできた自分がいたんだ。
そんな感覚を大切にしたいものですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2014年02月09日 Category:スタッフ日誌