最近のニュースより

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認知症関連のニュースはよく目にします。

1月中で目についたものから一部ピックアップしました。

 

 

〈万引48%が60歳以上 石川県警、認知症の増加指摘〉

北國新聞社 1月31日(金)2時19分配信より一部抜粋

 石川県内で昨年、万引容疑で摘発された551人のうち、60歳以上の割合は過去最高となる48%の267人に上ることが30日、県警のまとめで分かった。万引犯の高齢化が進む中、県警は認知症の人による犯行の増加を指摘する。「わしはやっとらん」。認知症とみられる言動に、通報する警備員も、取り調べる警察官も、やるせなさを募らせる。

 

<認知症>不明・死亡578人 遠方で保護も…2012年分

毎日新聞 1月29日(水)7時15分配信より一部抜粋

 認知症またはその疑いがあって行方不明になり、死亡確認された人が2012年の1年間に359人に上ることが分かった。同年末までに見つからなかった人も219人いた。毎日新聞が全国の警察本部などに取材して集計した。合計すると578人で、認知症の人を巡る深刻な実態が判明した。

  死亡確認された359人(届け出が同年より前の人を含む)は山林や河川、用水路のほか、空き家の庭や道路上などで発見された。

都道府県別の死者数は、大阪26人▽愛知19人▽鹿児島17人▽東京16人▽茨城15人▽北海道、福島、長野、兵庫各14人--など。

 認知症の人が遠くまで行ってしまう事例も判明した。大阪府警によると、12年8月に松山市の港で発見▽13年1月に届け出22日後に北海道函館市のパチンコ店に迷い込み保護--された。四国や北海道にたどり着いた経路や、その間の生活ぶりは分かっていない。

 行方不明となった認知症の人の数や死者数は、正確にとりまとめられていないのが現状だ。行方不明者届を巡る警察本部の対応の違いなどで、現行の集計に含まれない数がかなりに上るとみられる。

〈認知症:115人鉄道事故死 遺族に賠償請求も〉

毎日新聞 2014年01月12日 より一部抜粋

認知症またはその疑いのある人が列車にはねられるなどした鉄道事故が、2012年度までの8年間で少なくとも149件あり、115人が死亡していたことが分かった。当事者が認知症であることを記載していない届け出も多く、件数はさらに膨らむ可能性がある。

事故後、複数の鉄道会社がダイヤの乱れなどで生じた損害を遺族に賠償請求していたことも判明した。当事者に責任能力がないとみられる事故で、どう安全対策を図り、誰が損害について負担すべきか、超高齢社会に新たな課題が浮上している。

 

 事故の多くは認知症による徘徊(はいかい)や、危険性を認識しないまま、フェンスなどの囲いがない場所や踏切から線路に入って起きたとみられる。線路を数百メートルにわたって歩いた人や、通常は立ち入れない鉄橋やトンネルで事故に遭った人もいた。

 

 認知症の人による鉄道事故を巡っては、名古屋地裁判決が昨年8月、「家族が見守りを怠った」というJR東海の主張を認めて約720万円の賠償を遺族に命じた(遺族側が控訴)。家族会などからは「一瞬の隙(すき)なく見守るのは不可能。判決通り重い責任を負うなら在宅介護はできなくなる」と不安の声が上がっている。

 毎日新聞はJR東海の事故を含め、被害者の氏名や所在地が判明した9社10件の事故について、遺族や関係者に話を聞いた。

 遺族によると、係争中のJR東海のほか、東武鉄道が2件、近畿日本鉄道と名古屋鉄道が各1件で約16万〜137万円を請求していた。

 

 

万引き、行方不明、鉄道事故・・・

 

人は自分の意思(脳の判断)を行動に移している訳ですが、その脳が壊れると何でも起こりえるという事です。

462万人と推計される認知症の発症者。予備軍も400万人いるとか。

認知症1000万人時代が到来するのかもしれません。

環境が認知症の方に合うように、社会の意識・構造を変化させていかなければと思うのですが。

 

「血液1滴で認知症診断ができるようになる(来年くらいから)」というニュースもありましたが、認知症になってしまった時の、家族、地域、社会全体の「支え」や「備え」「意識」がまだまだ不十分な現状では、これはありがたくない技術かもしれません。

 

ニュースや記事では不安材料ばかりが目につきますが、安心できるようなニュースや取り組みもどんどん情報公開して頂かないと、不安をあおるばかりで、認知症になってしまったら「もうだめだ」と鬱になってしまう人が増えるかもしれませんよね。

 

別の視点ですと、何か起こると「お金」がかかることになる可能性も高いので、認知症により発生した損害を担保する「認知症保険」なる新たな保険の開発も必要だと思うのですが・・どうでしょう保険会社さん?

鉄道だって踏み切り内くらいは人感センサーを設置して、反応ありの場合は電車に連絡がいくとか・・・

 

ニュースや新聞、雑誌等メディアを挙げて、認知症対策の成果やいい取り組みをピックアップし続けて、「安心感」を広く国民に伝えていってもらいたいものです。

もちろん僕らも頑張ります。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年02月01日 Category:スタッフ日誌