☆原点☆
まもなく、滝子の施設開設満12年を迎えます。
ここまでこれたのも、ひとえに家族、関係者、地域などの皆様方のおかげです。
本当にありがとうございました。
12年の振り返り、13年目のスタートに際し、
原点の一つを再確認して新たな1年を始めていきたいと思います。
和田行男・作
私はすべてを失ったわけではありません
どんなことでも まず問いかけてみてください
何でも まず私の意思を確認してみください
食べる 食べない 行く 行かない 暑い 暑くない?
どうしたのって 聞いてみてください
訳のわからないことを言うかもしれまあせんが 私は病気です
痴呆状態にあるのです 進行性の難病といってもいいでしょう
察してください ようく見てください
私はすべてを失ったわけではありません
まだまだ若いものに負けないこともたくさんあります あると思います
でも 若い頃と同じようにはできないでしょう
あせらせないで じっと見ていてください
見ていて 少しだけ手を貸してください
人間の機能や能力は使わないと使えなくなると 若い頃に聞きました
生きるためにたたかう力はまだまだ・・・・・
私はすべてを失ったわけではありません
外だって自由に出たがるでしょう 雲や星が好きです
外に自由に出られるようにしていてくれさえすれば 自分ででかけます
でもきっと目的地には着けないでしょう 戻れなくなるでしょう
そっとついてきてくれると嬉しいです
とまどったり 不安げになったら そっと傍に来て
どうしたのって声をかけてください
きっとあなたのことが天使様に見えるでしょう
私のことを笑ってくれていいですよ
きっとおかしなことを言ったり おかしな恰好をすることでしょう
でもお願いです 陰で笑ったり 自分一人だけで 仲間同士だけで笑わないで
私にも笑っている訳を教えてください
きっと私も笑いの仲間に入り いっしょにおかしむでしょう
だって おかしいことはおかしいと 私にもわかるから
私はすべてを失ったわけではありません
私のことを痴呆老人なんて呼ばないでください
私の名前は 和田サンです
私のことをわがままなんて言わないでください
私はあなたと同じ人間です
ただ 痴呆という難しい状態になっただけです
私の努力では 止められないんです
この視点、感覚、センス、想像力、
忘れないでいたいものですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
コロナ禍
ブログ更新遅れています。
すみません。
今月上旬より、コロナウイルスが施設内で発生。
グループホームの1フロアがあっという間に全員罹患しました。
職員も続々と熱が上がり次々と休みになっていきました。
現在はこのフロアは収束し、通常運営に移行していますが、
そこから飛び火したのか、もう一つのフロアにコロナ陽性者が
数名発生。
全滅ではないものの、現在も入居者と職員共に、陽性者が出ています。
感染対策はしていますが、それを上回る感染力で広がりました。
去年は小規模多機能のフロアでコロナ陽性者がでましたが、
宿泊もある方3名で食い止めることができていました。
しかし、今回のコロナウィルスの感染力は去年のそれを上回る強さで、
あっという間に広がった感があります。
この勢いで小規模多機能の利用者が皆かかると、
グループホーム以上にやっかいな事になるのは目に見えています。
グループホームのは9名全員にそれぞれの居室があります。
全員罹患しても全員個室対応できます。
しかし滝子の小規模多機能の宿泊室は8室。
宿泊なしで通い中心の独居の方も大勢みえます。
その方たちが罹患して、体調管理が必要となり、
小規模に宿泊となっても、9人目からは個室がなく、
10人、11人と体調不良者が増えると寝る場所がなくなってしまいます。
そうなっては大変!という事で、
広がらないための感染対策と利用方法の調整を行いました。
その甲斐あってか、現在も小規模のフロアには感染者が出ていません。
明日はどうなるか分かりませんが・・・
そんなこんなでバタバタしている間に時間がどんどん過ぎています。
気が付けば3月も後半に向かっています。
無事に今年度が終えれますように!
神頼みではなく、やる事をしっかりやり続けて
今年度末を迎えれるようにしないといけませんね。
職員全体で頑張っていきま~す☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
NEWフェイス☆
滝子に新しい職員が入りました☆
以前は特別養護老人ホームで働いていたとの事。
滝子では「生活の応援」を仕事としていく訳ですが、
以前の職場より対象人数は減るかわりに、
仕事の幅が増える事になります。
大きな施設、組織では、業務分担が大切です。
介護スタッフは食事、入浴、排せつの介助、
他レクリエーションなど中心です。
体調や病気の事は医療スタッフ
手続きや相談事などは、相談員や事務員
施設外での移動などは、運転手
掃除、洗濯などはそれぞれの専属担当職員
食事関係は厨房業者や栄養士
などなど、縦割りでそれぞれの専門や担当者が
チームとなり、利用者、入居者を支えている事が
一般的かと思います。
滝子の施設は、その多くを介護スタッフで賄っています。
介護も洗濯も掃除も食にまつわる事も電話対応も
あれもこれも行っていく事になります。
新しい職員さんも、利用者、入居者とともに、
「暮らし」「生活」を軸に置きながら
「人が生きる姿」を応援できるように
一緒に仕事していきたいと思います。
「生活の応援団」にようこそ!
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治