いいんですよ♪
朝食後の食器拭きのセッティングをしたのですが・・
用意した布が、手ぬぐい?だと理解されたのでしょう。
頭や肩に巻き始められました。
この事をどう捉え、どう反応・対応するかに、僕らの仕事がかかっています。
「違います違います。それは食器を拭くものですよ」
これは私たちの都合・視点における、私たちにとっての事実を相手に押し付けている言動になるのではないでしょうか。
ご本人が「目で見た情報」を、脳の中に蓄積された「過去の記憶と照合」し、その物や周りの環境の中で「どうするか?」と「判断」し、「行動」した結果が写真の状態であります。
脳が病気で壊れたら、記憶に不具合が起こったり、状況把握ができなかったり、正しい判断ができなくなるのは「当たり前」の事。
ご本人が悪いわけではありません。
おかしいわけではありません。
だめな訳ではありません。
誰だって体に不具合が起こったら、痛い、つらい、だるい、動かない。
誰だって脳に不具合が起こったら、忘れる、思い出せない、わからない、困る、それでもなんとかしようと行動する・・けどうなくいかない(僕らから見て)
誰にだって起こり得る事ですし、誰にだって訪れる「病」
周りの受け止め方に、その方の生き方が反映されてしまいます。
「なかなかお似合いですね。素敵ですよ」
「いいですね~」
等、相手の立場、状況、思い、行為を受け止めた言動をとる事も、専門職の仕事なのだと思うのです。
忘れたって
間違えたって
分からなくなったって
いいんですよ。いいんですよ。
私たちが仕事をすればいいんですよ♪
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
このブログを打っている途中で、ベランダで便をされてしまい、部屋の中も汚れていると申し送りありました。
で、お部屋全体を清掃、消毒したのですが・・
便の付着よりも、誇りや髪の毛等の汚れの方が気になりました。
結果、以前よりもきれいになりました。
「気持ちいい! ありがとうございます♪」
「え!? なんでそんな事するの?(驚)」
ではなく、脳に不具合が起こるという事がどういう事か理解が深まれば、
「そりゃそうだよね(笑)」
となるのではないでしょうか。
いいんですよ。いいんですよ♪