醍醐味
【醍醐味】
物事の本当のおもしろさ。深い味わい。
利用者さんとの関わりの中で、
「うまくいった!」
「やった!」
という場面に出くわすと、テンションがあがります♪
それもこの仕事の醍醐味の一つだと思います。
その一例として、排泄ケアのこんな場面があります。
残念ながら認知症の進行により、うまく排泄ができなくなる事があったりします。
うまく排泄できないという事は、尿や便がいつのまにかオムツ(リハビリパンツやパット)に出てしまっているという事です。
2,3時間ごとにトイレ誘導させて頂き、トイレに座る介助をさせて頂くのですが、
”出てしまっている排泄物を吸収しているモノ”を新しく変えさせて頂く、
”後処理”的なケアになっている割合が多かったりします。
排尿も排便もずっとトイレで出してきた訳ですし、どんな状態になろうとも、トイレで出せるという事は
人としての「尊厳」に関わる部分です。
排便がオムツの中で・・・となると、本人も職員も結構大変な状況となります。
これをなんとかできないか・・
という事で、現場では「どうやったらトイレで出せるか?」を目指し、
あれやこれや五感を活かし感じたり・タイミングやサイクルを測り、アプローチをしています。
成功率はまだ3割?にもみたないですが、
タイミングを合わせれたり、うまくアプローチできると、
”トイレに座って排便”
ができたりします。
「やった!!」
「よかったね」
と内心ガッツポーズだったりします。
そんな時は「ご本人のために仕事ができてよかった」
と思うと同時に、この仕事の奥深さと、楽しさを感じる瞬間であったりします。
その方を知り、その方のために還せるように感じ・考え続け、
色々な場面でこの仕事の醍醐味を味わっていけたらと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治