「大逆転」のススメ Vol.21
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「大逆転の痴呆ケア」和田行男著 中央法規出版p246~より一部抜粋
「はき違い型福祉から本流福祉へ」
福祉とは「人々が幸福に暮らす生活環境」とある。
お年寄りにご飯を作らせるなんてしのびない。
お年寄りには穏やかでゆったりとした老後を送っていただきたいなど・・。
何でもしてあげることが婆さんたちにとっての幸福であると、はき違えている人が多い。
その結果豪華絢爛リゾートホテル型特養や料亭型グループホームができあがってしまう。
~中略~
「幸福」の基準価値は人それぞれであると思うが、多くの人は最後までピンピン元気で自分のことは自分で行い、
ポックリと寿命を全うすることを願っているのではいか。
だとしたら、最後まで自分が生きていくために必要なことは、自分の力で行えるように、
あるいは人と人が互いに助け合って行えるように、どうしてもできなくなったときには、
それを代わりに行ってあげる支援(自助・互助・公助)が福祉の本流ではないか。
たまたま開いたページがこの内容でした。
この本が世の中に送り出され、どれだけの時間が過ぎたのでしょう。
この国の介護は、福祉はどこに向かっているのでしょうか。。。
まだまだ「はき違い型福祉」がこの国の主流を占めている感はありますが、
「人が生きる姿」をめざし、取戻し・引出していけたらと改めて思いました。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2017年10月04日 Category:大逆転のススメ