完結・完了支援
昨日はいい天気になった名古屋です。
という事で、朝一で起床介助に入った時の話です。
お部屋で着替えた後で、
「天気いいし布団干そうか」
と声かけし、ご自分でその動作ができる方だったので、
見守りしながら布団干し行為をして頂きました。
長年の行為び積み重ねにより、脳と体に染みついていらっしゃるようなので、
普段は認知症の状態にありトンチンカンな言動が多いH様ですが、スムーーーズに行われていました。
干されたのを確認した後、
「では、朝ご飯いきましょうか」
と声をかけ、部屋を出て次の行動を促したのですが、
Hさんはその場に留まって、こう言われました。
「これ(布団)落ちちゃわないかなぁ・・」
「・・・」ごもっともな話です。
布団は干して終わりではないですよね。
「干したものが落ちないように、ハンガーをかける」
までが、布団干しの行為でした。汗
「自分で布団を上げ、外にかけれればOK」
で行為を完結させ次の行動へ導こうとした自分は、
一つの動作の区切り?完結?するまでの力の引き出し、
応援の仕方の締めができていなかったのです。汗
「そうですよね」
という事でハンガーを持ってきてご本人に渡すと、布団にかけられました。
これでご本人さんは、一つの行為・行程を完結し、次の行動へ移る事ができました。
後は、洗面所で顔を洗い、髪をとかし、リビングへ出られるように支援しました。
で、お茶して1日が始まる。
これが基本的な人としての朝のスタート支援ですよね☆
今日の気づきは、中途半端はかえって不安、不快、心残り、気持ち悪さ、を招く。
特に、体で自然に行う行為は「完結した」という体感行為・感覚が大切。
という事に改めて気づかされました。
ふつうの感覚を大切に
ふつうに行ってきた行為をちゃんとやり切れる
そんな一つ一つの小さな支援の積み重ねを大切にしていきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
次のブログは30日UP予定です☆ よろしくお願い致します。