人間関係のストレスの行き着く先・・・
広島市の介護施設で昨年12月、入所者(85)が焼死した事件で、殺人容疑などで逮捕された介護福祉士(21)が、火を付けた理由について「(担当していた)職員との関係に悩んでおり、腹いせの気持ちもあった」と供述していることが18日分かった。
容疑者は「職場など人間関係のストレスで火を付けた」と話しているが、動機については「一言では言えない」と説明している。
「ご本人には恨みはなく、申し訳なかった」と供述しているという。
雇用していた社長が18日、記者会見し「(悩みの相談は)受けていなかった。事件後も特に変わったところは見受けられなかった」と話した。容疑者は2012年5月に入社。 ~時事通信 1.18、1,19記事より一部抜粋~
介護関係者であれば、上記の事件が目にとまったのではないでしょうか。
そして、この業界の抱えている現状から、許されることではないにしても、その現状が想起できるのではないでしょうか。
事件を起こした方をとやかく言うつもりはありませんが、施設職員として「人間関係のストレス」「悩みの相談は受けていなかった」という背景が、どこの介護現場でも、滝子でも起こってもおかしくないという危機感を感じます。
当事者は資格保持者でありますが、無資格でもでき人手不足により、多様な価値観を持たれている方々が働くのが私たちの介護現場です。
その多様な価値観からくる「ズレ」は、ハードな業務や不規則な勤務体制により、心身共に負荷がかかる環境の中で更に加速していくことになっているのではないでしょうか。
それが人間関係を崩し、増大するストレスにより我をも忘れ、思いもよらない衝動的な行動に結びついてしまうことになるかもしれません・・
明日は我が身、我が施設です。
この事件から、何を学び、どう考えていくべきでしょうか。
介護に関する知識やスキルを向上させるだけでは施設は良くなりません。
介護は自分との闘いでもあります。
自分と向かいあい、体調を整え、モチベーションを維持向上させるためにも、人間関係を整え、ストレスを溜め込みすぎないようにすること。
そして話ができる、聞いてもらえる仲間や上司がいること。
このような職場風土を整えていくことを怠ってはいけないのだと思うのです。
職員間の不仲や連携不足、不信感、無関心、嘘やごまかし、手抜き、怠慢、独りよがり、傲慢、放任、あきらめ、噂話、ねたみ、ひがみ・・・
そんなことが横行しないように施設全体で考えていかなければと思いました。
さぁて、どこから始めるか・・・
(つづきます。そのうち更新致します)
Published by 井