地域への配慮

Published by i

 

本題の前に、この車椅子に乗っている入居者さんが誰だかわかる方はいるでしょうか?

この髪・・・

これが分かる方は「波の女」通ですね。 笑

 

ついにあの方が車椅子対応に!? 果たしてその真相は?

(次回に続く)

 

 

本日午前のグループホームの買い出し途中で、いつもとても綺麗な花を多く飾られ、道行く方々の目を和ませて頂ける素敵なお宅があるのですが、その家の前を通る時に、林さんがバラの花をちぎろうとされた。

 

もちろん、「勝手にちぎったらダメではないですか?」と、なんとか止めようとしたのですが、時既に遅し・・・

「前に持って行ってもいいと言われたから大丈夫」と言われ、あっという間にちぎり、手押し車に飾ってしまわれた。

*写真は帰り時のものです

 

ご本人の言われることは事実かどうかは定かではありません。

本当かもしれませんが、記憶や判断力に障害を持つ状態の利用者の言われる事をうのみにする訳にもいきませんので。

 

結果、ちぎってしまわれてしまったのは事実ですから、その後をどうすればいいのか・・・

 

「ピンポーン」お宅のインターホンを鳴らし謝罪をする。

「すみません。いつも前を通っている滝子通一丁目福祉施設のものですが、うちの入居者さんが、お宅のバラをちぎってしまったのです。申し訳ございません」と伝える。

 

「あら、気にしなくていいですよ。わざわざ伝えて頂きありがとうございます」

快く受入れて頂けてよかったのですが、このようにその都度きめ細かく対応する意識・行動をとれているだろうか?

 

いつも見られていない事がほとんどですので、伝えなければそれはそれで分からないという事にもなるのかも知れませんが、そこは福祉施設で働く職員としてモラルを大切にしていかなければいけないと思うのです。

 

「見られているから」「見られていないから」という状況で判断・行動するのではなく、「いい事なのか」「いけない事なのか」「正しいことなのか」「間違ったことなのか」「自分がやられていい・いやだ」という判断基準が大切で、いけない事であれば「謝罪」するという当たり前のセンスと勇気が必要なのだろうと思うのです。

 

そして最後に一言。「いつも綺麗な花を見させて頂き、皆喜んでいます。ありがとうございます」 添える一言も大切ですよね。

 

ちなみに、離れて見ていた他スタッフによると、「2階から見ていましたよ~」と後で聞きました。

もしその場で謝罪していなければ家の方はどう思うのか? 入居者個人のことよりも、施設に対する印象が悪くなり、地域と共存する福祉施設としてはマイナスとなってしまいます。

 

このように、最前線で仕事をする一人一人の言動行動が結果、施設の質と直結していることになります。

 

「施設の質=スタッフの質」ですので、そのことを肝に行動をすることが求められるのが私達なのです。

それは行き帰りの通勤途中の立ち振る舞いも、休日の中の動きもそうです。

介護職という仕事は、専門性も問われますが、一般常識やモラルや人間性を問われる仕事でもあります。

 

肝に銘じて、行動せねばですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

 

 

 

2013年05月21日 Category:スタッフ日誌