「最後の砦」その後 の続き
このネタでは3回目の投稿になります。
よろしかったらお付き合い下さいませ。
7月より正式に、「小規模多機能型居宅介護」の利用となったSさん。
明日で1週間となります。
毎日利用で、「通い」と「訪問」の組み合わせで支援中です。
少しづつ滞在時間を長くできないか試行錯誤中です。
本日は朝7時30分に訪問し、日中はクラブ滝子で過ごし、夜寝付かれるまでの20時30分までの利用でした。
寝てる間は一人ですが、それ以外のほとんどはスタッフ対応しているということです。
13時間利用の間は、ほとんどマンツーマン。
しかし、単にマンツーマンで対応していればうまくいくという訳ではありません。
混乱されると大きな声を出されたり、他利用者に手が出ることもあり、そうなると大切になってくるのは「チームワーク」になります。
今の所は非常に対応が難しいのですが、Sさんの利用開始は、今ひとつのチームが一つになるための大切な機会を頂けたのだと感じています。
お風呂やトイレの支援中に混乱され大きな声を出される時には、他スタッフが他の利用者に不信感や混乱を与えないように音楽を流したり、話題を投げかけたりしながら注意をスタッフ側に引き付けたりしています。
また、ご本人のためにも、他のスタッフが「あ・うん」の呼吸でバトンタッチして、違う声かけや対応でなんとか落ち着いて頂けるようにアプローチしたりもしています。
リビング(デイルーム)で過ごしてみえる時にも、対応困難の空気が流れると、さりげなく助け舟を出したりします。
これをスタッフ間の声かけで応援を依頼し合うのではなく、他スタッフが気づき、考え、自ら行動に移している姿が見られます。
まさに「総力戦」
対応「困難」ではなく、今、何をすべきか考えアプローチする「今何(こんなん)」と捉えているのでしょう。
「無理」と感じているのかどうか、スタッフの本心は分からないまでも、「なんとかしたい」「なんとかしよう」とする「情熱」と「挑み」がチーム力を少しづつ引き上げていっていると感じています。
Sさんに合わせた「勤務シフトの変更」「送迎の工夫」「薬の調整」「体調管理」「情報共有」「ご家族、Dr、他関係者との連携」「環境整備」「個々やチームの対応力UP」・・・・
まさに「総力戦」
このスタッフ達の「思い」「想い」は必ずSさんに届くと信じています。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治