「常温飲料」のススメ

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〈週刊朝日〉7月17日(水)11時41分配信の記事に以下の事があげられていた。(一部抜粋)

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梅雨明けから猛暑が続き、熱中症への注意が必要だ。熱中症対策には水分を十分に補給することがまず大事だが、「高齢者や病気を持っている人は、冷たい飲料を飲むのは逆効果になる場合がある」という。むしろ、「常温飲料がおすすめ」

消化器官は約37度を下回るとうまく機能しないといわれる。冷えた水などを飲んで胃が冷えると、温度を戻そうと体内の血液や水分が急速に胃の周辺に集まる。もともと猛暑で体は脱水症状ぎみ。それなのに水分や血液が一部の器官に集中することで、さらに脱水症状が進むという。そのうえ脳や心臓、腎臓などで血液が足りなくなるので、高齢者や、動脈硬化などの基礎疾患がある人の場合だと、最悪、死につながることもあるというのだ。

「水分を吸収すること自体、体に負荷を与えます。若くて元気な人は冷たいものを飲んでもかまいませんが、高齢者などにとっては15~20度、ちょうど井戸水くらいが適正な温度です」「体の中は冷やさないことが重要なのです」

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水分の取り込みは大切ですけど、取り込む飲料の温度への配慮も考えなければなりません。

施設では水分を積極的に進めています。麦茶、コーン茶、大豆茶、○○茶、スポーツドリンク、OS-1など様々な飲料や、水分豊富な果物、食事の中での水分(汁物)、寒天にしたり等、あの手この手で飲む意欲をそそったり、何かの活動(掃除、洗濯、炊事、外出、買い物、トークタイム)の節目で「さぁお茶の時間にしましょう」と勧めたり、いつでも飲めるように目の前にお茶とコップを置いておく等様々な工夫やアプローチで水分を意識し、進めていますが、飲料の温度への配慮や、塩分の取り込みを意識したり、逆に糖分は控えめにする(糖分を分解するのに水分を使ってしまう)など行っています。

 

介護施設において脱水症状を起こすことはとても恥ずかしい事ですので、しっかり意識して水分補給を勧めていきたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2013年07月19日 Category:スタッフ日誌