「第三回地域密着ケア全国研修会」に参加してきました
7月14日15日と広島県福島市の第三回地域密着ケア全国研修会に参加してきました。
15分という短いものでしたが小規模多機能型居宅介護・クラブ滝子の活動を紹介する機会を与えていただいた他に、2日間の間に数多くの講座に出席、また全国の介護職員の方とお話する機会を持つことができました。
多くの事業所の発表を聞きながらやはり介護には本人本位に立てるかがいかに重要かを痛感しました。
今回の発表において考えたこと、それは現在自宅に定期的に帰られているAさんについてです。
約一年の支援の甲斐があり自宅に帰られて近所の喫茶店に行けるところまでになりましたが、このところもう帰らんでもええ、ここ(クラブ滝子)がええというような言動やクラブと自宅で行ったり来たりで訳が分からんようになったなどと仰るようになりました。
初めの発表構成では自宅支援という事がぶれるという意識からそのことは伏せてあったところ、和田さんより「この話のオチは家に帰りたくないと言っているところやな」といわれそのことも発表に加えました。
その後考え、今後Aさんがグループホームなど自宅を基本的に諦める選択肢をとった場合、施設入居、基本的に自宅には帰らない生活に急に自宅生活から移行することに比べれば、クラブ滝子での生活は本人の納得という点で意味のあるプロセスではないかということ、また今後自宅支援を続けるにしても自宅にただ連れていくだけではなく自宅でどう過ごすかへの支援をしてくださいというAさんからのメッセージと受け止めるともお話しさせていただきました。
Aさんの意志、言動を隠してクラブ滝子の自宅支援のありようを安易に正当化しようとしたことを恥じるとともに、常に利用者の思いが第一原則であるという事を再認識しました。
施設の安定した運営、収益に反することであっても、(施設の運営状況、収益性を気にして自分の想いを押えている介護職員がいかに多いことか!)常に利用者の皆さんの思いを汲み取り、正しく伝える努力をしなければ、(和田さんの言う「挑み」です)介護職員が自分の行いに自信を持てない、利用者も思いもなく生かされているだけの施設本意のねじまがった介護現場が生まれてきてしまうこと、実際そうなってしまっていることが多いことは他の施設の職員の方とのお話を通じても痛感しました。
介護の現場は、絶対的な安全保障、安定的に収益を得ようとするとまだまだ後者のようなリスク回避、管理重視の施設がどんどんできてしまう現状です。会場でお話しさせていただいた多くの介護職員の方が波の女の支援方針、障害があっても、認知症があっても…自分のことは自分で…社会と繋がって…互いに助け合って…「人が生きる姿」追求する姿勢に賛同してくれました。
しかし次に出てくる言葉はでもうちでは、、、現状は、、、と制約など後ろ向きの話ばかりが出てきます。
しかしこれから思いを持った介護職員が踏ん張り、現状の介護現場の問題点、施設運営を適切に理解し介護にかかわるすべての人にとって前向きで公正な運営を諦めずに描き日々挑んでいくことが求められているのではないかと合同研修会に参加し一人の介護職員として感じました。
報告書のような堅苦しくなってしまいすみません。
会場で僕が感じた緊張感が文章に乗り移ってしまいました。あー緊張した。
まちがみ