ご縁
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前のブログの記事にもありましたが小規模多機能を利用されていた利用者が亡くなりました。
昨年の8月にクラブ滝子で働き始めた頃から利用されていましたので亡くなる最後の一年間のご縁でお付き合いをさせていただきました。
関わることが難しい状況の方でしたのでその間に何度も自分の支援がどうなのかと考えました。
何度も何度も自分の気持ちを試していただきました。
毎日の生活を支援すること。
仕事ととして自制心を常に保ちながら常に相手に共感する姿勢を持つこと。
人間は苦しくなればなるほど相手の気持ちを眩しいばかりに反射すること。
そしていかに困難な時にも人間は接し方によって微笑むことができるということ。
困難なコミュニケーションだからこそ感じられることがあり、学ぶことがある。
認知症や障害、そして老い、それを単なる社会的弱者、隅に寄せられるものとみなすことはできない大きな物をいただきました。
高齢者、障害者と呼ばれる人たちは確かにその内に他の人にはない豊かさを持っています。
しかしその豊かさは自ら輝くものではなく私たちが磨かなければ光らない儚い豊かさです。
そしてこの現代においてその光が輝く場所は非常に限られています。
しかしその儚さゆえに人の心に留まり、確かな重さを持ち、私たちの生活の中の確かな道しるべになると思います。私たち人間はそのことを感じながら社会を積み上げてきたのではないでしょうか。
今はいなくなってしまった人を想うこと。そして今を積み上げること。このご縁を大切にしたいと思います。
Published by 小規模多機能・クラブ滝子 町上
2013年09月12日 Category:スタッフ日誌