「挑む姿勢」を持ち続けられるか
18日のリーダーによるブログのその後の様子です。
入浴はなんとかできても洗髪ができない野村さん。
1Fのスタッフは奮闘していますがなかなか結果が出ません。
さぁてどうするか・・・
今日(日付は変わりましたが)1階の勤務に入ったので、なんとか突破口を探すことにしました。
まずは午前中から入浴の準備をして、別のスタッフに挑んでもらうことに。
「今日は何回もチャレンジしていこうぜ!」と激励を送りました。
すると何度かお誘いに失敗したものの、最終的に入浴が始まりました。
ここからが正念場。
通常に声かけではまず洗髪するのは無理だと聞いています。
ならば・・・視覚的に優れた能力をお持ちなので、「今日は髪をあらいましょうね」と書いた紙を風呂の中で見て頂くことに。
結果はダメでした。 残念。
諦めずに午後から自分がお誘いしてみました。
結果、洗髪することができました。
髪を濡らすと、とても嫌がられましたが。
終わった後は笑顔でした。
今日の流れは、
① 穏やかな雰囲気、気分の「タイミング」で入浴に誘う。
② 少しぬるめのお湯で入って頂き、熱いお湯を追加しながら「ゆっくり」つかって頂く。
③ バスタブの横に腰掛け、「楽しい雰囲気」で会話をする。
④ ここ一番で「髪が汚れていますよ。今日は洗いましょう」と告げる。
⑤ 湯船に浸かりながら、「頭だけ」を洗い場に出して頂き軽く頭を濡らす。
⑥ ご自分で洗って頂く + 手早く終わるよう「お手伝い」をする。
⑦ 終わったら顔を「すぐに拭けるよう」タオルを渡す。
⑧ 「綺麗になりましたよ」と笑顔で語りかける。
とまあこんな流れで無事洗髪して頂くことができました。
何週間ぶり?でしょうか。 良かったです。
目を閉じた状態で、顔が濡れるのが怖いようです。
そんな状況下でのシャワーの音も余計パニックになってしまうのかも知れません。
ポイントは誘う「タイミング」、穏やかな「雰囲気」、諦めずに「声かけ」ですかね。
あとはチーム全体で「なんとかしなければ」という’挑む姿勢’を持ち続けることでしょうか。
本人’本意’の「イヤイヤ」という言葉や態度で怯んでしまっては、専門職としてのアプローチ不足となってしまいます。
本人’本位’の視点で「清潔」「さっぱり」「健やか」でいて頂くための挑む姿勢、モチベーションを大切にしたいものです。
現場最前線は本当に大変です。
「馴れ」や「諦め」、「気持ちが折れがち」になってしまいがちです。
どうしたら「挑む姿勢」を持ち続けることができるか・・
自分との闘いですよね。
仕事以外でコンディションを整え、自分を大切にする。
そして仕事に来たら「スイッチ」を入れる。
仕事の中で、自分達のしている事に意義を感じる。
チームで苦労や喜びを分かち合う。
今後も情報交換をしながら、挑み続けていきましょうね。
素敵な滝子のスタッフさん達。
(入浴後、お部屋で過ごす野村さん)
次のチャレンジは、「シャンプーハット」かな。笑
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滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治