地域社会とは
江南市で2月17日に模擬徘徊訓練が実施されるのですが、毎月1回関係者が集まって協議、準備を進めています。
自分も、そのネットワークの一員として、毎月の会議に参加しています。
写真は、本日の会議の様子ですが、参加メンバーは様々です。
役所、地域包括、社協、民生委員、保健所、保険センター、家族の会、区長、シルバーハウジング、グループホーム、ボランティア等々の方々に加え、認知症介護指導者の自分といったような構成で毎回進めております。
このメンバーでは他に、「キャラバンメイトチーム」と「江南市家族会」の2つのチームに分かれ活動しています。
その江南市ネットワークの目的は、
「認知症の方とその家族が、安心して暮らせる街づくりを目指して」を掲げ、
今、自分たちにできる事の入り口として、市内の「認知症サポーターを増やす」「ご家族のケアと介護力向上」という側面に加え、今回の「模擬徘徊訓練」の実施という活動を行っています。
「波の女」は施設運営と並行してセミナー開催やこのような地域作りにも協力しています。
また、訓練が終了しましたら、報告させて頂きます。
このように認知症の方への支援はとても幅が広く、色々なアプローチが必要となります。
それはその方が「人」であるということだからです。
「物」であれば交換や修理や改良で対応できることが多いのかもしれませんが、「人」が障害を抱えたときにはそうはいきません。
「人が生きる」とはどのようなものなのでしょう?
自分の「心と体」を軸に、今までの暮らしの中で培われた個性や価値観、様々な人間関係、住まいや部屋の環境、そしてそこを一歩踏み出すと、そこは「地域」という社会環境。
そのような時間と空間と思想と関係性の織り成す「人」が障害を抱えた時には、今までの時間のことや今とこれからの時間のことを考え、日々過ごす自分の身の回りの住環境も考え、様々な人間関係を保つことも考え、外の世界との繋がりも考え、その自分のまわりにある自然や人の持つ良いエネルギーを取り込むことをを考える。
そして、暮らしの中で自分のことや他人のために「できること」を探していく。
もちろん「尊厳」には配慮し、「体調を整える」という土台はキッチリと。
そのような中から、その方の「欲求」や「有用感」が再び「生きる力」を取り戻すのではないかと。
これをシンプルに表現すると、波の女の方針である「自分のことは自分で」「互いに助け合って」「社会と繋がって」であり、「生活支援」になるのではないかと。そして、それを支える「スタッフの仲間作り」と、生活には欠かせない「地域への関わり、働きかけ」にも積極的に働きかけることが大切だと考えています。
障害を持っても「人として生きる姿」を取戻し、社会に示していくことを大切にしていきます。
そのような視点で、「地域」との連携や協働も波の女の大切な活動であり、近隣の模擬徘徊訓練にも積極的に協力し、協働していきたいと思います。
「地域」とは、「地形が隣接している土地」とあり、
「社会」とは「相互作用のある集団・集合体、共同体のこと」とある。
「地域社会」を簡単に置き換えると「相互作用のある近隣住民」であり、その一員になる日を楽しみに、そして挑んでいきたいと思います。
Published by 井