優先順位
「優先順位」
取りかかるべき物事が複数ある場合、取りかかる順番を決めること。
現場では常に優先順位付けで動く場面が次々と発生します。
スタッフの数が利用者・入居者より少ないので、どうしても「先」「後」を決めて動かないといけません。
相手が動かない・動けない場合は、職員側で予定している流れで段取りできますが、自立支援となるとそうはいきません。
優先順位に従い、やむなくその場を離れる時に必要になるのが「予測力」です。
この場に自分がいなくなって30秒後にどうなっているか。
1分後にどうなっているか。
3分後にどうなっているか。
その状況を想像できる力が必要になります、
その時に不安要素を「感じる」「予測」できる時は、先にその「不安」を可能な限り取り除いてから、優先順位が高いと判断した行動に移る必要があります。
つまり優先順位が一番と判断しても、それよりも高い優先順位が発生する時があるということです。
めまぐるしく順位が変動する中で、的確な判断・行動をとる事が要求される介護職は大変です。
しかし所詮「予測」は「予測」です。
職員の「予測」通りにいかないことも結構あります。
それは相手が自分の意志を持った「人」である以上当然のことですよね。
ですから、優先順位に基づき行動をした後に必ずやらなくてはいけないこととして、「確認」があります。
見えなかった所、空白の時間の中身やその後を見に行く訳です。
ここが今の滝子が弱い所の一つです。
「予測力」を活かし「先回りの手立て」を打ってから行動開始。
「予測の範疇で収まったのか、超えていたのか」見えなかった所を見に行く「確認」作業。
このことをしっかりしていかないと、自立支援の現場は危険度が高くなっていきます。
基本に忠実にありたいものです。
滝子通一丁目福施設 施設長 井 真治