挑みに拍手 (前編)
「うちのホームでは できるわけない」
岩倉市のあるグループホームのスタッフの皆さん?の当時の率直な感想だったそうです。
認知症関係の研修の実習計画書に、コメントをさせて頂いたのがきっかけでした。
(研修参加者が定めた実習の取り組み目標)
入居者様の全体的な筋力、体力低下が著しくみられる事に懸念を感じる。
レクリエーションや家事活動などの生活支援、さらに各個人に対するアプローチを見つめなおす実習としたい。(省略・簡略化)
当時この取り組みに対して、以下のようなコメントをさせて頂きました。↓↓
「筋力・体力・意欲低下が気になるとのことですが、それは現在行っているレクや運動を行っている上であれば、根本的な改善が必要になるのではと感じます。
「生活支援」を掲げるのであれば、生活とは自分の力を使って生きる事という基本を丁寧に日常的に行う事が必要かと思います。
食べたいものを考え、それに必要な食材を買出しに行き、調理を行い、片付けを行い、掃除や洗濯を行いといった暮らしの基本をどれだけ自分の力を使ってやれるように支援するか。
そのような流れで組み立てると、レクや運動を行う時間はなくなりますし、それを行わなくてもそれ以上に必然的に体や脳を使う機会が出てきます。
日常的に行われる必然的な外出支援から詰めていくのが生活支援と呼べるのではないでしょうか。そのあたりを皆で話し合い、アプローチしてみてはいかがでしょうか」(一部省略)と。
それに対して冒頭のコメントや 、「全否定されてしまいました」といったマイナスの感想が出てきたそうです。
ここまではよくある話なのかも知れません。
「自分のところではできない」「自分とは関係ない」「無理だ」「大変だ」・・
現状できあがってしまっている流れを変えるのは相当しんどい事です。
しかし、ここのグループホームの素晴らしい所は、ここから「挑み」があったことです。
(長くなってきたので次回へ続きます)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
入院中に食事をとる意欲がなくなり、検査しても原因分からず。
病院も困ってしまい退院となりましたが、ホームへ戻り「ラーメン食べたい!」
生活感って大切ですね☆