遠慮
昨日、食材購入でいつもお世話になっている市場内にて「介護相談コーナー」を設けました。
前を通るのは買い物に来ている元気な方々なので、なかなか足が止まりません。(笑)
ですので、こちらから「近所で困ってる方みえませんか?」と声をかけると、「おかしいな?と思っていても、なかなか声をかけれない」と話して下さる方が何名かみえました。
「ピンポンラッシュする方がいる」
「洗濯機に石鹸入れすぎた」
「エアコンの電源が切れない(待機時の赤のランプ)」
など、体験談を語って頂けました。
「本人は大丈夫だと思っている」
「家族が何も言わないので、家では普通なのだろう・・」
そんな遠慮や憶測が働き、「大丈夫?」「手を貸そうか?」「専門の所へ相談したら?」「○○教室へ行ったら?」等言いたくてもなかなか言えないようです。
他人への“おせっかい”はなかなかしにくいものですものね。
「余計な事だわな」という遠慮と「助けてほしいけど・・」という遠慮。
両者の「遠慮」が本人も家族も近所も、皆が困って孤立していく時代です。
「遠慮」とは、
・言葉や行動を慎み控えること。
・辞退すること・引き下がること。
「あれ?おかしいな?」そんな直感を感じたら、控えなくても、引き下がらなくてもいいのだと思います。
介護や認知症による困り事には遠慮は不必要なのではないでしょうか。
お互い様の感覚が大切です。 認知症門問題は自分の将来ですから。
皆が「遠慮」しすぎないように「おせっかい精神」で、近所づきあいをする時代・地域
になるといいですね。 「よけいなお世話でも一声かける」を大切にしたいですね。
「遠慮しないで声かけてあげて。困ったらいつでも力になるから」
そうお伝えしたところ「そうしてみるわ」と笑顔頂けました。
サポーター養成講座への誘導も何名かできました。
相談事は答えを出す事よりも、「一緒に考えよう」「力になるよ」といった安心感を持ってもらう事が大切ですね。
皆が繋がる社会・地域の一助になるべく、今後も活動していきたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
一番盛り上がるのは、買い物にきた入居者さんでした。(笑)
「あら~ 先生 こんなとこで何やっているの?(入居者)」
「介護とか認知症の相談所を開いているんですよ」
「 認知症になったらおしまいだわ(入居者)」
「そうですね・・」苦笑い