私はここにいる

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認知症という状態が進行すると、意思表示が難しくなる事があります。
とても不安で、もどかしくて、とても辛く、ストレスがかかっている事でしょう。

言葉や表現などで上手く自分の意思表示ができない時にどうするか・・


その方の個性や性格等にもよりますが、「机をバンバン叩く」という表現をされる場合があると思います。



大変辛い境遇の中で「私を見て」「私を無視しないで」「私はここに存在しているのよ」等、一生懸命サインを出されているのかもしれません。
ですので、その行動自体を受け止める事は大切だと思います。

 

本来は行動を受け止める以前に、その方の存在を認めたり、不安を受け止めたり、孤独にならないようにしたり、何かできる事・集中できるものを探したり等の関わりをすべきであると思います。
現状は、私たちの仕事が足りてない結果、「私を見てサイン」を出されているのだと思います。


そうは言ってもずっとマンツーマンで寄り添えないのが現状です。
そして他の利用者・入居者との関係性や、ご本人さんの手の状態もあるので、表現できるならなんでもOKという訳にもいかないものです。

現に、そのような行動をされる方を見て、不愉快になられてしまう利用者さんがいらっしゃります。

 

色々アプローチや工夫が必要ですね。

という事で・・

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机にご本人の好きなものの「写真」を貼ってみました。

1回目の設置は、カラーコピーの四隅をテープで貼っただけにしました。

結果・・・つばをつけてなでられていたので、あっというまに敗れてしまいました。

 

2回目は前面をテープで貼り、防水状態?にしたところまあまあな反応がありました。

それでもたたかれる事はありましたが、以前より半分以下に減ったと思います。

違うアプローチも含め、もっともっと工夫しないといけませんね。

皆と工夫したいと思います。

 

ちなみに・・24時間後には綺麗にはがされていました(笑)

すばらしい指先の感覚・能力ですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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2015年07月29日 Category:スタッフ日誌