バランス
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晴天続きの名古屋です
お出かけしたいものの、できない時は喫茶店とかでごまかしたりします。笑
さてこの日、買い物から帰る途中の利用者さんの姿をみかけ、
「?」
となりました。
買出しした昼食の食材が入ったバックを肩からかけてみえます。
ご本人も「あ~重い」と言っていました。
もたせて頂くと10kgくらいはあるようです。
この状況はどうなのでしょうか?
自分達の食材を購入しに行き、自分達の食材を自分達で持ち帰る。
この全体像はいいと思うのです。
「有する能力に応じ」が私達の仕事の土台ですが、
有する能力を超えて、食材を持ち帰るという「形」を意識しすぎると、
「廃用」の逆の「過用」により、こんどは体を痛めてしまう可能性があります。
そして見た目には「虐待」ととられてもおかしくないでしょう。
食材を持ち帰るという普通の姿を応援するのは大切なことです。
しかしその「形」ばかりを意識し、「個人の能力・気持ち」への配慮や把握を怠ると
「行過ぎた仕事」になってしまいます。
この裏表のバランスを図れるセンスを磨くのは簡単ではありませんが、
職員達と一緒に確認し合っていきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2016年05月14日 Category:スタッフ日誌