対処(前)

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 「夜間の○○さんが怖いので夜勤できません!」

 年配の女性スタッフより申し出がありました。

 

「対応が大変」とは少しニュアンスが異なる、「怖くて怖くて・・」という申し出。

どうしたものか・・

 

確かに認知症の状態にあり、力強く勢いがある男性利用者で、認知能力の日内変動があよる方です。

笑顔で快活な状態の時と、声が大きく衝動的で不安定な状況の時とに状態が変化します。

ご本人の内的な要因だったり、取り巻く環境からの刺激が要因になったりします。

実際、昨日もよくない状態の時に自分も丁寧に対応を試みましたが・・

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お怒りになり、机をたたいて外へ行かれようとされました。汗

 

 「対応が大変」ということであれば、介護職として、専門職として、「大変」な内容の原因追求とともに、対応力向上に向けての助言、アプローチを組織として行うべきです。

それで対応しきれないのであれば、「仕事放棄」ととられてもおかしくないですし、その方から「報酬を頂く事」ができなくても当然のことだと思います。

 

不本意ながら、自分で自分を護れなくなっている状態になり、私たち専門職の力を必要としてサービスを利用されているのが現実です。

本人や家族が「困った」状態になっているのが前提で、手助けをし改善し取り戻しをするのが仕事です。

ですので「対応できない」は、仕事ができない、報酬をもらえない、事業の継続は難しいくらいの覚悟や姿勢を持っているべきですし、「対応できない」のであれば、事業所としてもしくは個人として、介護という「仕事を続けれない」くらいの受け止め方をすべきだと思っています。

 

この方、奥様と常に喧嘩をされており、年齢が近い年配の女性スタッフと相性が良くないという事はあり得ると思います。

しかし、もちろんそれは対応を外す理由になりませんので、和田からも、

「女性職員しかいなければどうしますか?」

「その方の宿泊が増えてきたらどうしますか?」

「職員からの訴えを聞いて外す(その方との接点を減らす)道で対処するだけで良いですか?」

「特養やGHなど入居系ならどうしますか?」

と、コメントを頂きました。

 

上記の質問?というよりは、組織として上司としての仕事のあり方、考え方を伸ばす為の目的のコメントは、各フロアリーダーにもだされたところです。

 

関係者の皆さんさんだったら、どのように考え、対処されますか?

と投げかけつつ、長くなってきたので2日後のブログへ引っ張ります。笑

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2016年05月18日 Category:スタッフ日誌