自分のこととして

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5月に入社し、3回目の先輩職員についての夜勤を終えた職員さんが、勤務後に涙したという話を聞きました。

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勤務後の出来事だったそうですが、入居者同士のトラブルにうまく関われなかったとのこと。

心配して夜に連絡をしてみると・・

 

「自分の関わり不足でトラブルを招いてしましました」

「できない自分が悔しいし、入居者さん達に申し訳ないです」

「でも、次に生かせるよう頑張りたいと思います」

 

と気持ちを明かしてくれました。

起こったよくない出来事に対し、

「認知症だから仕方ない」

と病気や他人のせいにするのではなく、

「自分の力不足」「自分のこと」として捉えることができるセンスは、とても素敵で大切な事だと思います。

 

食事や入浴、排泄などの介護も、それ相応の知識や技術が必要で難しいですが、

認知症の方同士の関係性の調整もなかなか一筋縄ではいきません。

その事に対し、「自分の力不足」が原因とは、なかなか考えないもののような気がします。

 

そう考えられるセンスや姿勢は、その職員に磨きをかけるでしょうし、

素敵な職員さんになっていくと想像します。

 

自分もいい刺激を頂きながら、「初心」や彼女のような「捉え方」をずっと持ち続けていきたいと感じた瞬間で、なんだか「はっ」とした瞬間でした。

 

職員さんは、施設の大切な財産です。

この方のように、職員さんが育っていくのは楽しみですね☆

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2016年06月07日 Category:スタッフ日誌