空気感
7月グループホームに入居されたYさん。
今月の誕生日で90歳になられます。
記憶の障害や判断能力が衰え、独居の暮らしに障害が出てきて入居となられています。
毎朝タクシーであちらこちら出かけて迷子になったり、デイサービスに行ったりされていました。
この方、なかなか学や経験がります。
中国語やロシア語もペラペラ。
プライドはとても高い方です。
身の回りの事は、職員がやるのが当たりまえ。
他の入居者に生活行為(調理・片付け、掃除、洗濯・買い物等々)ができるように支援している職員をみて「暇そうだな」と。
自分の部屋の中でゴロロゴしていることも多いです。
入浴支援も難易度高くなかなか入れません。
昔ながらの頑固な男性って感じです。
そんな方がグループホームでどんな暮らしになるのか・・・
「自分の事は自分でできるように」なるのか
「互いに助け合って」いけるようになるのか
「社会と繋がっていけるように」なるのか
苦戦するかな? と感じていました。
ところが1ヶ月もしないうちに
自分の分だけかも知れませんが、食器を洗われていました。
洗濯を干す場面も見かけました。
リビングで他の方々と過ごす時間も増えています。
入浴の頻度も上がってきています。
1階の職員さん、なかなかやるものですね☆
いい仕事をしているのではないでしょうか。
職員が主体で「やらせる」でなく、ご本人が主体で「やろう」「やらなくちゃ」と思って頂けるような仕掛けや、もって行き方をどうしているか、見せて頂こうかと思います。
このような成果は簡単にでるものではありません。
今までの努力で、フロア全体の「空気感」が、それを助長させているのもあるでしょう。
自分で食べたい物を考える。
食材の買出しに行く。
皆で作り食べ、片付ける。
汚れれば掃除。
洗濯物が終われば干す。
乾けば取り込む。
たまには喫茶店や外食で気分転換。
等々の、「自分が生きるのに必要な事を自分の力を使って」という「自立した日常生活」に近づけれるよう、私達(職員)の暮らしに近づけれるように、日頃から尽力しているからこそだと思うのです。
皆がやているのであれば自分も・・
という感覚になるのはあると思います。
人は流されやすい生き物ですから。
入居者自らが「やらなくちゃ」が大切ですが、そんな「空気感」を導き出せるいい仕事を続けていきたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
昨日今日は世の中お祭り・花火大会だらけ。
クラブ滝子でも地元の祭りに行ってきました。
夜自宅に戻ると、近所やあちらこちらでお祭りがあったようです
介護職は人の生活を支える仕事ですが、自分自身の生活を組み立てにくいのが課題ですね。
「介護の日」に加え「介護職員の日」なる 日が必要では?笑