職員通信

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滝子では、「職員通信」という情報伝達の仕組みがあります。

定期ではなく随時ですが、社長、役員、施設長、副施設長から職員さんへの情報やメッセージを必要に応じて発信しるものです。

 

ご存知の通り、なかなか会議等直接伝達の時間がとりにくい交代勤務ですので、このようなペーパーを利用した情報伝達・共有の機会も大切にしたいところです。

 

という事で、9日に出した最新号?の内容をそのままコピーしてみました。

ちょっとボリュームありますが・・

 

 

「言葉づかい見直しましょう・意識しましょう」

 

お疲れ様です。

先日のニュースです。ある特養で、職員による入居者への言葉の暴力に対し、ご家族が裁判を起こし、賠償命令が出たとの事。

 

改めて職員による言葉の暴力(虐待)がないかどうか、皆さん自問自答、互いにチェックしていきましょう。

対等ではなく、力加減の異なる者の間(上下、あるなし、強弱、職員と利用者等々)のやりとりで「それはむごいでしょ」と思える事、見える事は全て虐待といってもいいでしょう。

 

■虐待は「小さな事件」から始まっていく

〇普段の何気ない言葉や態度が「虐待の眼」となります。普段の自分はどうですか?

〇入居者・利用者に対して自分の素の感情を出してしまうのは、プロとしてどうなのか?

〇気づいたら自分の感情が表に出てしまう。好きな人、嫌いな人を作り区別していませんか?

〇決められた「呼び名」以外の名前を使っていないか? 仕事中もプライベートも一緒です。

 職員間で話す時に「あだ名」「呼び捨て」「ちゃんづけ」で呼ぶのは区別差別、虐待の基です。

 

 

 

目の前の方々は、どんな状態になっていたとしても「人」であり、国民である事に変わりはなく、人としての価値を否定されるものでも侵害されるものでもない事を決して忘れてはなりません。

私達の目の前にいる方々は、自分の能力で「それはおかしい」とか「人権侵害だ」と私達を訴えることが難しく、人としての尊厳を奪われ人権を侵害される、人としての価値を否定されるリスクが高い人たちである事を忘れてはいけません。

 

私達は「人が生きる」事を支える「プロ」です。

本人の前だけ「丁寧」な対応をするフリをしておいた、影で「あんにゃろが・・」では既に区別差別が始まっています。

それでは「人」を支える事にはないりませんし、相手もそんな自分の心模様を敏感・直感で察知して、「プロ」としての立ち振る舞いは、仕事中だけでなく、普段から自分の中に「支援者として正しい姿勢、価値観」を持てるかどうかと繋がっています。

 

改めて自問自答し、皆で考えていきましょう。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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2015年07月11日 Category:スタッフ日誌