情報ステーション

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9月10、15、17日のブログで、地域の銭湯を活用しているIさんの事例を紹介しましたが、

本日はいきつけの喫茶店へ行く支援をしてきました。

 

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その時の話です。

ママがいろいろ話かけてくれます。

「Iさん、ここにもついてきてくれて、良かったね(ママ)」

「この前は銭湯も行ってきたんだってね(ママ)」

 

「ん?(自分)」

 

喫茶店のママに、銭湯に行く支援の話しは当然していません。

となると・・

 

「誰やしらん、近所の人が教えてくれたわ(ママ)」

 

・・・

ご近所さんの情報ネットワークは、本当にすごいですね。

あっという間に広がるといいますか、共有されていくといいますか。

つまり、ちゃんと仕事をしていれば、近所、地域の方々は見ていてくれるし、共有もしてくれる。

良くも悪くもですので、ちゃんと、一生懸命、地域の方々に見て頂ける介護・支援を心がけねばと思います。

 

「○○さん、元気? 時々前通ると、姿を見るけど(ママ)」

「△△さんは? 最近見ないけど(ママ)」

 

地域の中の動きだけでなく、施設の中の事も見ていてくれます。

(外から見える環境を作っていますので)

本当にありがたい。

 

地域の情報でも、

「市場もうすぐ終わりだね。でももう少し先のカラオケのつぶれた跡地に

マックスバリューできるから、そっちに行くしかないね(ママ)」

 

「知らなかった!(自分)」

 

それは、私達にとっても大切な地域資源となるはずです。

 

本当に地域の中の喫茶店って・・

「すごい」

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2017年10月06日 Category:スタッフ日誌

「大逆転」のススメ Vol.21

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「大逆転の痴呆ケア」和田行男著 中央法規出版p246~より一部抜粋

 

 

「はき違い型福祉から本流福祉へ」

 

福祉とは「人々が幸福に暮らす生活環境」とある。

お年寄りにご飯を作らせるなんてしのびない。

お年寄りには穏やかでゆったりとした老後を送っていただきたいなど・・。

何でもしてあげることが婆さんたちにとっての幸福であると、はき違えている人が多い。

その結果豪華絢爛リゾートホテル型特養や料亭型グループホームができあがってしまう。

~中略~

「幸福」の基準価値は人それぞれであると思うが、多くの人は最後までピンピン元気で自分のことは自分で行い、

ポックリと寿命を全うすることを願っているのではいか。

だとしたら、最後まで自分が生きていくために必要なことは、自分の力で行えるように、

あるいは人と人が互いに助け合って行えるように、どうしてもできなくなったときには、

それを代わりに行ってあげる支援(自助・互助・公助)が福祉の本流ではないか。

 

 

たまたま開いたページがこの内容でした。

この本が世の中に送り出され、どれだけの時間が過ぎたのでしょう。

この国の介護は、福祉はどこに向かっているのでしょうか。。。

まだまだ「はき違い型福祉」がこの国の主流を占めている感はありますが、

「人が生きる姿」をめざし、取戻し・引出していけたらと改めて思いました。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2017年10月04日 Category:大逆転のススメ

地べた

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畳に座り込み、洗濯たたみ♪

 

滝子の施設では、畳のスペースが結構あります。

まず、全居室26室が畳(ベッドの必要な方は畳の上に置いています)

入居者が使用する事もありまので、職員事務所も畳(グループホーム)

小規模の一角も畳です。写真の敬之さんは、その一角で自ら洗濯タタミをされていました。

 

敬之さんは足が痛む時は、歩行不安を解消、能力に応じた移動手段として床を這って移動される事があります。

 

畳が多い介護施設はあまり多くないと思いますが、どうでしょう?

床が柔らかく、転倒時の衝撃が少し緩和される事や、見た目に家庭的であったりしますが、

歩行不安定な方が、這って移動したり、床に座り込んでいても違和感がないのも大切な要素です。

 

日本の家屋や環境が洋式中心になると、椅子とテーブル、ベッドの暮らしになってしまいます。

そうなると、ギリギリ歩いている方は危ないという事で、「車いす」になってしまいがちですが、

日本の従来の家屋での暮らしの中では、「這う」という移動方法が移動の選択肢にふつうに入っていたのだと思います。

 

ぴかぴかの床で這っていると違和感がありますが、

畳の上で這っている分には違和感はないですよね。

 

 

「自分の意思を行動に移せる」

ってとても素敵な事ですよね。

 

這っているのはおかしいという事で歩行不安定な方が、車いすに座っている事がよくあると思います。

そうなると、「座った後は誰かが押す」という受け身、依存的になりがちですよね。

「移動は自分の力」でから、誰かが押す、誰かに頼むという中間に「這う」がある場合があると思います。

そんな環境を、個人の事情、能力に応じ「地べた」を有効活用していけたらと思います~☆

(*個別の身体能力や習慣、環境、がある事でので、皆にすすめている訳ではありません)

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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8月12、15日のブログでUPした脱走事件が先日再度勃発!

今回は探すのをやめて、再度同じアプローチをして待ってたら、朝方4時過ぎに帰ってきました~☆

こうなると、脱走ではなく、散歩か? 笑

 

2017年10月02日 Category:スタッフ日誌