もれなく ついてくる 機会
先日 髷(まげ)姿のお兄さんが、スーパーで買い物をしている姿を見かけました。
TVの中ならスルーだけれど、日常の中で出会う機会はほとんどなく 思わずわたし、二度見、 しました。
ふと思い出したのは… ある日の外出支援です。
その日はバスに乗って、皆さんとご飯を食べに行きました。
往路・復路のどちらかで、ほとんどの方が一回はバスを利用されています。
バスを待ち、バスに揺られながら、入居者さんも職員もなんとなく ドキドキ・わくわく・ヒヤヒヤ まだまだ公共交通機関の利用が、日常的になっていない証拠かもしれませんが ちょっとした、非日常を応援する機会としては、面白かったかなと思います。
車椅子を使う入居者さんの中には、バス乗車に気が進まない方もおられます。
人の手を借りずに乗車はできない… それも、関わり慣れた職員だけでなく、運転手さんの手助けも必須 まわりから注目を浴びている感じがあることも、気が重たくなる理由のひとつみたいです。
この日、運転手さんは快く手助けをしてくれました。
席を譲って下さった乗客の方も、何人かみえました。
良くも悪くも人の注目を集めている感じが私にもあったので 車椅子の入居者さんにとっては、なおさらだろうなぁと想像します。
ちなみに私が、仕事以外の日常で、車椅子でバスに乗車する人の姿を見かけたのは、数年前に一度だけ。。。
髷姿より少ない!
たまたま私だけの低確率?! にしても、 バリアフリー化具合のわりには、やっぱり少ない気がします。
そりゃ~二度見もガン見も、特別なものを見る目があってもおかしくはないと思う。
もしかしたら、入居者さん自身も 車椅子で乗車する自分以外の人の姿を、見たことがないかもしれないです。
そうなると、人の目・負い目を感じるのも、それはそうだなって思います。
目に見えないバリアを無くすことって、 なかなか難しそう。。。
そんなことを考えると バスに乗って、ご飯を食べに行ったことって 入居者さん達にとっての「機会」であったことは勿論だけど 同時に、もれなく付いてくる 居合わせた人達にとっての「見かける機会」の提供でもあったんだろうなぁと思います。
数年に一度だった見かける機会が、二度目、三度目に変わるだけでも、だいぶ見方が変わる気がします。
病院や施設の中で、車椅子に乗る人がいても「当たり前」と思うように スーパーや喫茶店やバスや電車の中で、車椅子に乗る人がいても「当たり前」と思える要素のひとつに 「目にする機会」が挙がる気がします。
実は 外出の日の前日まで… バス辞めようかな 施設の車だけで行こうかな 歩いていける店にしようかな と迷ったけど (だって大変なんだもん) 周りの職員さん達のおかげで、大切な機会×2を失わせることにならず、よかったです。
少~し頑張ってでも、普通に生活することを積み重ねることが そんなに頑張らなくても、普通に生活できる環境を手に入れることに繋がる と、信じたいです。
車椅子でも、障害があっても、認知症があっても。
入居者さん、職員さん、髷姿のお兄さん ありがとうございました。
グループホーム滝子通り一丁目 駒木根純子
飲食店の急な階段の横に貼ってあった看板に、やっぱり思わず写メ!
次のブログ更新は、20日の予定です~♪
駒木根さんの感性、表現力も素敵ですよね~☆