二つの「涙」 (後編)
(前回の続き)
長々と話題を引っ張り、申し訳ございません。
一つ目の「涙」は前回の通りです。
二つ目の「涙」を進めます。
8月の最終日。Tさんの退院により「涙」の連鎖が起こった数時間後。
この日がグループホーム滝子通一丁目の最後の勤務のスタッフがいました。
秋田県より、弊社役員「和田行男」の運営方針に共感を得て、期間限定ではあるものの、この施設で働いて頂いた「高橋和美」さんの最終勤務日でした。
もともと秋田で介護経験があったとはいえ、なかなかの介護センスで、1階の中心的スタッフとして大活躍していたものですから、スタッフも入居者の方々も、大変残念な出来事となりました。
という訳で8月最終日、二つ目の「涙」は、お別れの「涙」でした。
高橋さんから入居者の方々へ、最後の挨拶を行うと・・・・
「涙」「涙」「涙」・・・
「元気でやりなよ」「がんばってね」「・・・・・涙」
とても辛い別れです。
入居者の方々からすれば、共に過ごした共同・協働生活の「仲間」という位置づけでもあったのでしょう。
それにしても、誰かのために「涙」を流すことができる入居者の方々は、本当に「人」として素敵ですよね。確かに「認知症」という状態にはなっています。しかし、感情は豊かに残っています。
「さようなら~~」
と、ここまでが8月最終日に起こった出来事でした。
この高橋さんとの別れには続きがあります。
(続編)となるとくどい!となるので、このまま続けます。
お付き合い下さいませ☆
8月末で退職した高橋さん。
名古屋を離れ、秋田へ戻る交通手段は新幹線。
出発日は9月2日。12時10分発。名古屋駅。
これは見送りに行くしかないということで、1階、2階の入居者さんの中から有志を募り、いざ名古屋駅新幹線ホームへ♪♪
昼前には無事に名古屋駅へ到着。
で、高橋さんと再び再会☆
そして・・・また「涙」「涙」「涙」
社長も合流し、皆でお見送り。
「さようなら~」
「元気でね~」
男泣きです。
またいつの日にか会いましょうね☆
本当にお疲れ様でした。
ありがとう。
ということで、帰路につきました。
名古屋駅でトイレに寄るタイミングがなかったので、知り合いの施設(グレイスフル上前津)に寄り、トイレを拝借。
「ありがとうございます」 相変わらず綺麗な施設です☆
で、お腹もすいてきたので、皆で外食をして帰ることになりました。
本日の目的地は、準備室時代より「波の女」ご用達のお好み焼き屋の老舗、南区の「やまざき」へ。
創業40年を超えるここの味は絶品!!値段も安い!
入居者の皆さんの注文は「お好み焼き」「お好み焼き」「お好み焼き」のオンパレード♪
みなさんパクパク食べる食べる。
その中でも、ひときわ熱い視線を送るのがこの方↓↓
この方、以前、お好み焼き屋さんを営んでみえたものですから・・・
懐かしそうな表情? 私の方が上手いわぁって表情?(笑)
ここのお母さん、お好み焼き焼いて40年以上の超超スペシャリストなんですけどね♪
そんなこんなで暮れていった8月でした。。。
(P.S) 高橋さん。 ありがとう。
そんな高橋さんには申し訳ないのですが・・・
「涙」「涙」「涙」で見送ったUさん。実は施設に戻ると、9月から新しく働きだしたお姉ちゃん(喜舎場さん)がいるので「デレ」「デレ」「デレ」でして・・・・(笑)
男って・・・・
おしまい。
Published by 井