「大逆転」のススメ  Vol.3

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「平等・・・降りいりがちな平等感」~必要にもとづいた平等感~

 

介護保険制度は、要介護度が同じであれば利用料金は同じである。

要介護認定の評価はともかく、同じ要介護2だとしても婆さんの状態はひとりひとり違い、手助け(介護)の量も質も異なる。

同じ要介護2で利用料金が同じであったとしても、必要な手助けは人によって全く異なる。

必要に応じた手助けを行うのが僕らの役割だと考えると「必要なこと」を「必要に応じて行う」ということが平等の価値基準になる。

 

とかく換金価値に惑わされると、千円の天丼と五百円のかけ蕎麦では不平等だと考えてしまう。

だが、かけ蕎麦を食べたい人にしてみれば、かけ蕎麦は天丼よりもよっぽど価値が高いという見方ができれば、何てことはない。

 

人が必要とするものは人によっていろいろであり、だれにもそのいろいろがあってよいという価値基準が平等の基本である。

(大逆転の痴呆ケア 和田行男著 中央法規出版  P93~94より抜粋)

 

 

 

まだ、当施設での食事は共通メニューが主である。

朝は「パン」か「ごはん」か、その「両方」であったり、「魚」か「肉」のどちらかくらいの選択肢しかできていない。

あと、ごはんや汁物のお代りは自由といった「量」の違いである。

 

今後は、主体的に個人個人が食べたい物を決め、食材を買い出し、調理、食すことができるように支援していきたいですねぇ~。

まだまだ、「みんな一緒」という風が流れている今日この頃です。

 

具体的な食べ物が数多く並んでいて、好きなものを選べるのっていいですね。

 

でも・・みな同じものになってしまうんですよねぇ・・笑

 

 

Published by 井

2012年06月26日 Category:大逆転のススメ