「そうだよね」

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ご自宅から来られた利用者さんが厚めのコート?上着を着られていたのですが、

「なかなか脱いで頂けなくてどうしようか?」となっていました。

 

本人の主張としては、「寒いから着ていたいの」

施設側としては、「籠り熱がおこりやすい」「室温は暖かい」「体温測ると37.4」

 

ご本人さんの気持ちを大切にしながら、どうやって脱いで頂くか・・

何回か声をかけてみても、「着ていたい」

 

「外で着る用なので、部屋の中では脱いでいきましょう」

「帰りに外にでる時に着るものないので、脱いでおきましょう」

あれこれ言い回ししてもなかなかうまくいきません

 

では、「流れ」を活用してと・・

トイレに行かれ、席に戻る途中に「上着掛け」のハンガーを目のつくところにセット。

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それが目に入ったところで、自然と当たり前のような雰囲気で、

「上着はこのハンガーにあっけておいてくださいね」

と声をかけると、「かけといたほうがいいかね・・」といいながら、

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服を脱いで、かけて頂きました。

 

「よしっ」

 

一方的に、正しいからといって、必要だからといって、

こちらの主張を無理やり、強引にもっていくのは可能な限り避けたいものです。

 

なるべく本人の気持ちを汲みながらとなると、

「そうだよね」

といった納得のできる状況や環境や声かけが必要で、

その気持ちや動きを引っ張り出せてこその、介護かなと。

 

今回はいつもの到着後の「流れ」を再演出して、さりげなく目的を達成しました。

いつもいつもうまくいくとは限りませんが、あれこれやり続けていきたいと思います~

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

うまくいったと思いきや・・

そのまま10分程置いておいたものですから、

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ハンガーにかけてあった服を再び着込んで座られていました。汗笑

ちゃんちゃん♪

 

2018年04月15日 Category:スタッフ日誌