「主体性」を考える①
時々介護関係者から「主体性をどうしたら引き出せるか?」等の質問を頂きます。
何回かに分けて「主体性」について考えてみたいと思います。
お付き合い下さいませ。
「主体性」とは・・自分の意志・判断で行動しようとする 態度。
主体性を引き出していくためには、様々な面からアプローチしなければならないと思います。
今回は、「主体性を正しく捉える」といった事について考えてみます。
最初に、「人」は「主体的な生き物」であるという事を再認識する必要があります。
自分が生きていくために必要な事を、自分の力を使って生きているという事です。
シンプルに表現すると、人は「生かされる」ではなく「生きていく」生き物という事です。
私達自身が、そうやって生きているという事を念頭に置いておく必要があります。
本来そのような生き物である私達「人」は、最期までその姿を保ちたいと誰もが思っています。
ところが、加齢や病気が基で脳や体に不具合が起こってくると、自分の事が自分で行うのが難しくなっていきます。
そして、要介護状態になり、私達の力を必要として目に前に来られるのです。
そこで私達がする仕事は、「生かしていく」ではなく、「生きていく」という事を、私達専門職がくっつく事により取り戻したり、維持したり、追求していく事だと思うのです。
私達介護業界は、困った人、できない人と捉え、何でもしてあげる事で「生かしていく」事をしてきた歴史があります。
しかし時代は変わりました。
「有する能力に応じる」「自立した日常生活を営む」事を目指して、できる事を活用し、「できる自分」を繰り返し体感しながら、「自分の力で生きている」と感じて頂けるように導いていく事を追求する時代です。
皆さんはどう思われるでしょうか?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井真治
送迎の途中で豪雨に遭遇。
天候不安定な日々が続きますね。
「こんだけ降ると気持ちいいね~(利用者)」
今年の夏は、早々終わったみたいですね。