「予測力」たらず・・

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「予測」:物事の成り行きや結果について前もって 見当をつけること。

 

本日の入浴介助中、風呂場の洗い場で便を多量にされてしまった方がみえた。

ご本人に申し訳ない。

 

この方、排泄をするという意味や行為は分かるが、トイレの場所の見当をつける事ができないのを知っていた。

にも関わらず、トイレ誘導せずに直接入浴へお誘いしてしまったのでした。

 

見当を付ける力、判断をする力が衰えていくのが認知症の特徴の一つであります。

当然、服を脱いで座ればご本人にとっては「排泄をする」になってもおかしくはありません。

その方その方の状態によって異なりますが、この方はその可能性があるということです。

 

その事を「予測」できていなかった自分がいます。

先にトイレを済ませてから、入浴を誘うべきでした。

 

認知症介護は「予測力」が大切です。

認知症の特性、ご本人の特性を知り、この後どうなるかを予測して先に手立てを講じる。

それが専門職というものでしょう。

 

風呂場で失敗させてしまって、誠に申し訳ない。

失敗から学び、同じ過ちを繰り返さないようにしたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2013年12月21日 Category:スタッフ日誌