「予測力」と「描き力」

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昨日は土用丑の日という事で1、2、3階、昼や夜に鰻を食べてみえました。

 

1階入居者さんは往復1キロちょっとの鰻屋へ、全員で行進です。

そこの鰻屋は入居者さんが昔から知っているお店とのことです。

 

普段は食事のペースが遅かったり、残しがちの方も、食べる食べる。

見事全員が完食されました。

ご自身の足で、街の中に繰り出して食の獲得される姿は素敵ですね☆

 

その帰り道、バス停に見慣れた方々が・・・

2階の入居者さんも全員で、区内の有名な味噌煮込みうどん屋へ向かう途中という事で、バスに乗り込んでいる所でした。

 

1階は昼食を済ませ、帰る途中だったので14時頃だったでしょうか。

「13時にはうどん屋着です」と聞いてたのですが・・・

車椅子のまま乗車の方・・・車椅子から立ち上がり、手引きで一人ずつ乗車誘導・・・

1ユニット9名の方が乗り込むまでの間、どのくらいバスは停車していたのか・・・

乗り込む2階の方に挨拶をし、1階の入居者と共に横を通り過ぎながら、この後の流れを想像してみると「まずいな・・」

 

1時間遅れで行動が進行中。移動等思ったより手間、時間がかかっている。16時半よりフロア会議が始まる・・・

この状況下でこのまま外出支援を続けると、何が起こるか分からない・・・と判断し、1階の入居者をホームに送り届けて、2階の支援に駆けつけました。到着すると、「助かりました~」とスタッフの反応。

やはり行かなければ、何かが起こっていたかも知れません。会議の時間が遅れるくらいならいいのですけどね。

 

今回の外出支援の反省を、2階スタッフで詰めなければいけないようです。

新卒採用者ばかりの2階スタッフさん達。個別対応や通常の買い物支援は確実にレベルアップしています。 本当に素晴らしい成長だと思います。

 

しかし今回のことから、全体で動く時の「予測力」「シュミレーション」「不測の事態」を想定しきれていたとは言い切れません。

個々の移動能力、全体の動き、交通機関の利用、スタッフの支援力を統合して、スタッフ間の頭の中で、出発、バス停に移動、バス乗車・下車、お店に移動、食事、バス停に移動、乗車・下車、帰着という全体の流れやタイムスケジュールや、そこの中で動いている入居者の姿が「描き」きれてていたかというと「?」がつく結果ではなかったかと思います。

 

まずはしっかり「シュミレーション(描く)」をしてみる。そしてスタッフ間で役割分担や注意点を「共有」してみる。

頭の中で「不安」や「?」「不透明」な所があるのであれば、出発までに詰めておかなければなりません。

詰めても詰めても「描き」きれないのあれば「中止」するか、事前の「相談」や「応援体制」確保に向けて動く必要性があります。

 

入居者の楽しみが吹っ飛ばないようにする義務がありますので。

 

今回は段取り不足の中でも、大きなトラブルがなくて良かったです♫

(まだ席が空かないの~?)

 

帰りに送迎支援をしようと、2階の群れを探しに出ると・・・

一つ手前のバス停で間違えて降りてしまったみたいです。

まあ、食べた分を消費するには丁度良かったかも知れませんね(笑)

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

2013年07月23日 Category:スタッフ日誌