「今日は日曜日だけど・・」

Published by i

「今日は日曜日だけど、どんなことに気をつけてる?」

と本日夜勤入りのスタッフに聞いてみた。

返答は・・・

「明日は月曜日なのでゴミ出しが・・」

 

まぁ、この業界ではよくあることだと思います。

 

「生活支援」を軸にすることを目指している私たちにとって、「非日常生活」ということも大切にしたいと思っている。

しかし、日々の多忙の仕事の中で、忘れがちな事がある。

それは「曜日感」ではないだろうか。

「季節感」を意識することは普通にある。

 

正月から始まり大晦日で終わる1年の中で、各季節や各行事を施設の暮らしの中に取り込むことはどこでも行っていると思います。

しかし、週間ベースまで暮らしを見つめてみるとどうだろうか。

 

ということで、見出しの質問になる。

 

まだまだ、波の女の施設も、これからです。

業務視点でみることも大切ではありますが、そればかりでは・・・

 

私たち自身の暮らしを振り返ってみて下さい。

管理者クラスのスタッフは別としても、通常、一般の仕事でいくと規則的に土日休みであったり、この業界の不規則勤務であっても月に8日や9日の休みがあると思います。

 

私たちはその休みの日にどのように過ごしているだろうか。

朝ゆっくり寝てみたり、外食にしたり、どこかへお出かけしたり、買い物に行ったり、誰かに会いに行ったり、家族と過ごしたり等々、月の3分の2の仕事を中心とする生活の中で「休日」の大切さは自分自身を振り返ると、リフレッシュしたり、心身共に充電したり等、休日のありがたさを有効活用していることは、普通の暮らしの中である当たり前の感覚ではないでしょうか。

 

ところが施設で暮らすとどうなるか。

毎日毎日同じことの繰り返しが続くことがよく起こっているのではないでしょうか?

 

「生活」を大切にしたいと考える自分にとって、日曜日や記念日といった日に出勤となると、必然的にそわそわしてくるのです。

入居者さん達にも自分たちと同じように曜日感というか、休日感を感じてほしい・・・

どんな休日の過ごし方をしてきたのだろうか?

どこか行きたいところややりたいことはあるのだろうか?

 

ということで、本日は朝からカレンダーを皆に見て頂き、曜日の確認から始まりました。

「今日は2月10日ですね。何曜日ですか?」との問に、皆はカレンダーを見て「日曜日だね」「日曜日かぁ」と反応がかえってくる。

 

午前中はいつもどおり、1、2、3階合同で往復1.5kmの市場で食材の買い出しにでる。

いつもどおりに、入居者の力で買い物を行います。

そして、買い出し終了後、市場内の休息所でブレイクタイム。

今日は市場内に季節ながらの飾り物がお目見えしていて、皆さん見入っていました。

そして、帰って食事を済ませ、片付け&清掃をこなします。

そして再び一服タイム。。。

 

雑談の中で皆に切り出す。

「今日は日曜日ですがどこか行きたいところはありますか?」「やりたいことはありますか?」

しかしなかなか具体的にはリクエストが出てこない。

続けて、「たまには皆で喫茶店でも行って、あんみつとかパフェとか食べにいきますか?」と聞いてみる。

 

皆の反応は良好でありました。

「たまにはそういうものもいいわねぇ」

 

ということで、本日午後は1階の入居者全員9名でガストへ急遽行くことになりました。

自らの要望に向かう時の入居者さんの動きはいつもに増して、早いものであります。

「お手洗い」を済ませ、「防寒対策」でコートやジャケットを着込んで出発です。

 

予約ができないということで、事前と、駐車場に到着時に店に席の空き状況の電話を入れると入居者9名スタッフ2名の計11名Okとのこと。

 

お店に入り、テーブルにつき、メニュを眺めて頂く。

多くの方は「あんみつ」に目が行って、「私も」「私も」ということで注文を行う。

コーヒを付ける方や、クレープっぽい違う物を頼まれる方もありました。

皆「甘くておいしい」等々のコメントが発せられる。

また、メニューに写っている苺を見て、「おいしそうだね。いちご狩りに行きたいね」との声も聞かれました。

もちろん大切な「非日常生活」のリクエストなので、是非春までの間に行けるよう企画を進めていこうと思います。

 

そして晩御飯は予算の関係で、比較的安価なお持ち帰り寿司をたのむことになり、今日の午後はデザート獲得外出と、帰ってからは寿司を食べることになりました。

 

もちろん、自分たちで調理を行う手間が省けるので、考える機会、、動く機会は減ってはしまいますが、それも「非日常」「休日」ならではの姿ではないかと思います。

 

今後も「曜日感覚」を大切にした、生活支援を進めていきたいと思います。

 

おまけネタですが話は代わって、先日発生した長崎でのグループホームで死傷者を4人出した火災により、我が施設でも意識付けと点検や徹底事項の確認を済ませました。

そんな中で、出火の危険性のあることに早速出くわしてしまいました。

写真をご覧下さい。焦げて、溶けたたコンセントと延長コードです。

「これは何?どうしてこうなったんですか?」と聞いてみると、既に代表には報告済ということでしたが、「魚焼き器を2台つないで調理をしていたら、コゲ臭くて見たらこうなってました」とのことでした。

なんと恐ろしいことでしょう。

 

魚焼き器に出力は1台なんと1300ワット。これを2台電源確保したので、容量オーバーになってこのような事態になったということです。

これは危険です。今後は電源のとり方にも十分配慮していかなければと思いました。

調理の段取り勝手上、2台つなぎたい気持ちは分かりますが、今後は容量を考えながら行う必要性がありますね。

 

 

ということで、今日の休日は過ぎていきました。

障害を持って施設に入居したとしても、私たちとおなじような普通の暮らしの中にある「非日常」「休日」を今後も大切にしていきたいと思います。 私たちだけが、暮らしの中の素敵な時間を過ごすのは卑怯ですものね。

 

おまけ。

直接指示やお願いするのではなく、「そろそろ暗くなってきましたねぇ」「外から中はよく見えますかねぇ」との促しに、自ら考え行動(カーテンをひく)する入居者さんたち。 素敵ですよね☆

 

Published by 井

2013年02月10日 Category:スタッフ日誌