「介護の専門性」考⑦

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⑥の続き

 

今回は、「介護」の基本について触れたいと思います。

方向性としては前回までに述べた通りですが、それを追求するには、体調が整っていることが前提になります。

 

皆様ご存知の通り脱水と便秘、その他体の不調を可能な限り取り除く、先回りして手を打つことが必要です。

認知症という状態であれば尚更です。

 

このことがうまく整っていないと、「人が生きる姿」「市民として暮らす姿」「普通の暮らし」を目指すどころでなくなってしまいます。

 

とにかくあの手この手、手を変え品を替え、水分を促すことを意識する。

便秘に対しては、薬のコントロールも最低限必要な場合もありますが、可能な限り薬に頼らないアプローチを続けることも大切です。

とにかく体を動かす。 水分を小まめに取る。 適度な食物繊維の摂取。

当施設ではそれに合わせて、冷たいものを口にしない、オリゴ糖の摂取、ごぼう茶を飲む等のアプローチも行っています。

 

認知症の方が脱水や便秘になると、それはご本人も職員も大変で悪循環に陥ることがあります。

この2点のアプローチを積極的に行い、まずは体調を整えることを大切にしたいですね。

 

⑧へ続く

 

*本日のNHKスペシャルに「波の女」役員の和田が出ていましたね。

 明日の21時からもNHKスペシャル“認知症800万人”時代「孤立する認知症高齢者」が放送されます。

 関係者の皆様、学ばせて頂きましょう。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

本日の買い物の1コマ

「あんたどこにすんでるの?」(右側の市民の方)

「滝子にあるんだけど、ぼけた人と共同生活しててやんなっちゃう(苦笑)」(左側 グループホーム入居者さん)

2013年11月23日 Category:スタッフ日誌