「他人事」ではなく「自分事のように」へ
3.11
震災から4年。
この時期としては非日常的な風景の中の出勤となりました。
死者1万5891人、行方不明者2584人の計1万8475人。(10日現在)
避難者数は約23万人。
避難生活の長期化に伴う体調悪化や自殺などで亡くなった「震災関連死」を含めると犠牲者は2万1700人を超えます。
今日の滝子は「防災訓練」に「非常食を用いた食事」「防災勉強会」を実施し、災害意識向上を図る機会としています。
まず日中には地震発生を想定し、ベルや声かけの基に身を守る行動をとって頂きました。
そして、津波対策として3階へ避難誘導しました。
その後は職員1人を動けない利用者と想定して、階段をどう上り下りするかの訓練を実施しました。
担いだり
車椅子のまま上げてみたり
毛布にくるんでみたり
担架を作ってみたり等色々やってみましたが、滝子の階段は狭いので、なかなかうまくいきません。
降ろす場合ですが、スロープを作ったらいいのかも・・となり
設置して、試してみると・・・
勢い良すぎて危険のようです。 スタッフは落ちていきまし(笑)
いい体験となりましたので、これを機に対策を進めたいと思います。
さて次に「非常食を用いた夕食支援」の様子です。
電気・ガス・水道が停止している状態、プラス暗くなってきてという状況でどのような動きをすればいいのか。
食糧・水・明かりや燃料等の備蓄はどこにどんなものがあるのか。
どのように使用すればいいのか。
そのような状況でお年寄りはどのような状態になるのか。
どんなリスクが高くなるのか。
等々きりがないですが、体験・体感すると少し見えてくるものがあります。
ちなみに訓練だと分かっている方は「昔はね・・」「戦争中は・・」等々回想話に花が咲いていました。
たまにはこのような機会も必要だと思いました。
同時進行で「災害勉強会」を実施。
この地域で起きると予想されている災害の情報を共有しました。
どんな事が起き、いつまで続くのか。
その時にどう行動すべきか。
連絡をどう取り合うか。(災害用伝言ダイヤル「171」の活用)
大切なのは、あちらこちらで起こっている災害を自分の事として捉えられるかどうかではないでしょうか。
そうすれば「備える」し、相手の立場に共感できれば何かの形で支援・協力し続けていけるのだと思うのです。
最期になりましたが、震災で被害にあわれた方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。
そしてそこから学ばさせて頂きたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治