「先生~」

Published by i

昨日の2階グループホームの買い出し品のリストです。

昼食を作るにあたり、足りない食材を書き出したものです。

毎回このようなリストを手に買い物をして頂いています。

 

ご想像できるかと思いますが、このまま買い物をすると・・・

「先生~これはどのくらい?」

「先生~どんな種類の?」

となってしまう訳です。

職員がついていないと、買い物が進まなくなってしまいます。

「とりにく(高いの)」って・・・どんなの?

 

作る量や人数を覚えられない。

品物の種類を選ぶ判断能力が衰えている。等々。

相手の能力に応じるのが仕事ですから、このリストで買い物できると見極めの上できたらOKでしょう。

その見極めもなしに、相手の状態に合わせてもいないとしたら・・・

結果、「先生~」「先生~」と職員頼りの買物になっていました。

 

職員に頼っての買い物でいいのか?

 

主体的に暮らしを営んで頂けるよう、入居者の力だけで買い物ができないのか?

どこまで準備段取りしておけば、ご自身達の力でできるのか?

ということを考えていく必要があると思うのです。

 

この時の1階のリストです。

 

買う量や種類を明確にしておくだけで、入居者の買い物の風景は変わります。

もちろん、2階のリストも1階のように記載されている時もあります。

 

職員の段取りや関わり方次第で生きる姿、周りから見える印象、ご本人達の自信は変化していくのです。

 

ということで改めてですが、全職員対象に「認知症」の施設内研修会を3回に分けて開くことになりました。

講師は「和田行男」

「波の女」の特権ですね。

 

「認知症」を知り、専門職としてどのように「有する能力に応じて」いくのか・・・

まだまだこれからですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

2014年03月22日 Category:スタッフ日誌