「察する」能力
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買い物後に食材を置いておくと・・
持っていかれる
ゴミと掃除機を置いておくと・・・
かけられる
机を1人で運ぶのを辛そうに表現していると・・
「手伝おうか」と言って頂ける
たたんだタオルを置いておくと・・
しまいに行かれる
確かに脳に病気がくっつき、記憶の障害が起こっています。
病気のタイプとしては「アルツハイマー型認知症」
1人暮らしだった頃には生活に障害もきたしていました。
状態としては「認知症」
ですのでグループホームに入居されてたHさん。
しかし暮らしぶりは、入居時の3年前と比べてもそんなに悪くはなっていません。
今でも、その場の状況を察し、それに応じ行動に移すことができる姿を有しておられ、とても素敵だなぁといつも関心させられます。
記憶力の低下を補う程の、察する能力があれば、まだまだ人生捨てたものではありません。
きっと長い生活における、生活行為を積み上げた経験値が体にしみ込んでいるのでしょう。
ご本人さん達の「察する」能力に、私たちもしっかり気づいていかなくてはなりません。
衰えた記憶力は取りもどせなくても、長年積み上げた生活行為を活かす事。
そして、その中で発揮される「察する」能力を大切に支えていきたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
でもセンサー式の水道は経験値がないので、対応できません。
「これ水でないんだけど・・」(コンビニのトイレにて)
2015年08月16日 Category:スタッフ日誌