「心地よさ」を乗っける

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昼食の食材の買い物に誰が行くか? がきっかけで大喧嘩が勃発しました。

そのまま決行すると、わだかまりが残る可能性大。

ということで、急遽買い物は中止しました。

認知症という状態にある方々にとって、今回の出来事はどのような影響が残るのか・・・

 

出来事(エピソード)の記憶を忘れがちなのが、認知症という状態にある方の特徴です。

記憶に残っている場合は、その人の置かれた状況に応じて変形する場合もあります

自分にとって都合のいい?記憶にすり替わったりします。

(事実と異なる記憶に置き換わったりします)

 

忘れがちなエピソード記憶ではありますが、その時の感情は残りがちです。

 今回の出来事も、明日になれば具体的なやり取りは忘れていることでしょう。

でも、今回の互いに「嫌だなぁ」という感情は結構根深く残っていくと考えると、手を打っていく必要があります。

狭い空間で共同で暮らしていく訳ですので、嫌な気持ちばかりでは酷というものです。

 

ということで、「皆でデパートへ行ってご飯食べて、買い物をしにこう!」と企画を打ち出しました。

「嫌な事」の後には「心地よさ」を乗っけて終わる。

これが私達の大切な仕事の一部であります。

 

 

45分かけて徒歩、車椅子でデパートへ。

 

 

皆で昼食を食べ・・

 

皆で「買いたい」といっていたものを購入し・・

 

感情の一番上に「心地よさ」を乗っけて終わる。。。

こんな関係作りも大切にしていきたいものですね。

 

夜には「七夕」ということで皆で月を見上げていました。

「願いごとは?」

「お金がたくさん入りますように・・」

ちゃっかりしてますなぁ~ と大笑い

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

「フライドチキンうまいわ~」

夜勤明けのスタッフ(和田)の協力で、今日もなんとか過ぎました。

ありがとうございます。

 

 

2014年07月07日 Category:スタッフ日誌