「忘れる」の活用

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認知症の方に多かれ少なかれある記憶障害。

記憶障害といっても、全ての記憶を忘れてしまう訳ではありません、

覚えられる事はありますし、忘れられない事もあったりします。

 

まぁ日常の何気ない事は、残りにくいと思います。

現場ではそんな記憶障害の事を理解しておかないと、

専門性を疑わる事になってしまうかもしれません。

 

「さっきも言ったでしょ?」

「何回も聞かないでよ」

 

こんな声かけをしてしまう場合、

記憶障害の理解が足りていないのかもしれません。

 

風呂に入られたとしても、他の方が入っているのを見て、

「私は風呂に入れないの?」

なんて事はよくある話です。

 

そんな時に、「さっき入りましたよ」ではなく、

「後で準備しますからお待ちください」とお伝えするとともに、

何か別の行動をしてもらうのもいいのではないでしょうか。

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こんな対応をしているうちに、「風呂に入っていない」

という事も忘れて頂ける事もあります。

 

「忘れる」の特性を理解した対応。

プラスに捉え、うまく活用していけたらいいですね☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

とは言っても、同じ事を20回30回聞かれると、

なかなかメンタルにくるものはありますよね。

メンタルヘルス大切です☆チームプレイも☆

 

 

 

 

2021年10月29日 Category:スタッフ日誌