「最後の砦」その後
22日のブログで紹介した方のその後です。
4日目で2時間滞在をされた感想としては、終日滞在は難しいと感じていたものの、ずっと個別対応をし続けるのも全体のことを考えると厳しいインところです。
5日目から、通常の通いの滞在時間にチャレンジした結果、なんとか過ごして頂くことができています。
6、7、8日目も帰りの送迎時まで過ごして頂いております。
その滞在時間の中身ですが・・・
他利用者との交わりがなかなか難しく、ずっと個別対応をする必要を感じ、今後の安定利用を目指すにあたっておおきな課題を感じていたのですが、なんと・・・
自分の味噌汁を自らつぎますと言われ、他利用者と一緒に食べることができています。
自己紹介も自らされています。
洗濯物を皆でたたんでいると「私もやりましょうか」と言われ、行われました。
帰りや途中で、食材の買い物をして帰ることもできています。
他利用者と一緒の車で帰ることもできています。
他者との交わりを拒む傾向がありましたので、当面滞在中のずべての場面において、個別対応をする必要性を感じていたのですが、とても素晴らしいことで、ご家族、ケアマネ、担当ヘルパーさんからも称賛の声を頂いております。
これは、ご本人の有する能力があったということに他なりませんが、それを活用したり引き出したりするのは私達専門職という人的環境ですし、過ごす場所の環境設定も大切ですし、他者との交わりを調整していく関係調整力も問われます。そしてチーム力。
担当スタッフがずっと個別対応をし続けるという事ではなく、その日出勤のスタッフがそれぞれ気にかけてくれていて、交代で声をかけたり、導いたり、関わったりという連携があることも今の所、うまくいっている要因だと感じています。
皆の「なんとかしなくちゃ」「なんとかしたい」という挑みの姿勢が届いているのではないでしょうか。
それでも今日、明日はどのように変化するかわかりません。
それでも挑み続けていきます。
では今から朝の送迎へ自宅から出発です。高速を使い1時間近くかけて。。。
行ってきます。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治