「最新アイテム」活用術?

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「こちらの施設ではTVを置かないのですか?」

 

このような質問をよくされます。

滝子では意図的にリビングにTVを置かないようにしています。

 

あればあったで、有効活用できる場面もあるとは思います。

でも、つけっぱなしになっている事はないでしょうか?

時には利用者・入居者の暇つぶし等の対応をTVにさせてしまう事はないでしょうか?

TVの前にいる、TVを見ているから「大丈夫」と思い込んだりしていませんか?

 

そのような事にならぬよう、あえてTVを設置しないようにしています。

その分、職員自身が常に利用者・入居者と関わる意識を持てる事を目指しています。

(ちなみにラジオは各階に置いてあります)

 

その変わりという訳ではありませんが、最近ではスマートフォンを時々活用しています。

使い方によっては利用者・入居者にとって良いアイテムになるのでは?

と、今後の有効活用に期待を寄せているところです。

 リアルタイムで臨機応変に歌や情報が引き出せますからね。

 

TVやラジオは一方通行、CDは固定的だなぁと感じています。

ですが、スマートフォンは、「相互のやりとり」を意識すれば、良い響き合わせの道具になります。

 

一方的に昔の曲などを流して置いておくだけではもったいないですからね。

「誰の歌?」「何という歌?」等、リアルタイムで相手とやりとりをしながら、リクエストを伺ったりできる所がいいのだと思います。

そしてその曲を流し、それにまつわるエピソード等を聞いたり、一緒に軽く口ずさんだり。

まったりしながらも、その方々の過去の情報、記憶の状態、心模様、他者のとの関係性等の状況を把握できる事にもなります。

職員も利用者・入居者も、現場がバタついている時のリセット時や、寝る前の穏やかな雰囲気作りにも活用したりしています。

10分程度の短時間から、30分~1時間程度の一段落の時間にすぐ使えますからね。

 

そしてそれの応用版がこちら↓↓

プロジェクターにPCを繋ぎ、インターネット接続し、動画サイトでリクエストの曲を流したりしています。

(動画サイトの使用の承諾等には留意が必要な場合があります)

その他に普段の入居者・利用者の写真を撮っているのですが、それを見たりして盛り上がる事もあります。

今後は、行事を調べたり、レシピを探したり、お出かけ先の情報を皆で見てみるのも面白いかもと思っています。

 

大切なのは、一緒に見入るのではなく、見ている利用者・入居者の状態を見る事が仕事だという事。

相互の響き合わせを意識する事。

 そんな事を意識しながら、皆とともに作り上げる豊かな時間・空間作りをしていきたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

 

2014年01月30日 Category:スタッフ日誌