「脳」の「力」の活用

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たまたま事務所にいらっしゃった利用者さんに、ペンを持ち字を書いて頂きました。

この方が字を書いている場面を、自分はしばらく見ていません。

 

結果・・

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いろいろ書かれていますが、「字」がみあたりません。

「字」になりかけのものもありますが、ほとんど分かりません。

 

ん~

 

ペンをペンだと分かり

ペンの持つ位置が分かり

ペンの持ち方が分かり

ペンを持つ力加減が分かり

ペンをどう使うか分かり

ペンでどこに書くか分かり

ペンで書き続ける事ができ

 

等々、まだまだ有する能力をお持ちなのは分かりましたが、

「字」が書けていません。

 

「字」を忘れてしまったのか

この場面では思い出せなかったのか

書きたいものがなかったのか

書きたい事が分からないのか

書きたいと思わなかったのか

もっと時間をかければ引き出せたのか

書きたいと頭では分かっていても、それを表現、形にできないだけなのか

 

「字」の記憶か、書く事の「行為」をこの場面では、忘れてしまっているように見受けられました。

能力の喪失、退行でなければいいのですが・・

 

とはいえ、書く機会をほとんど設けていなかった自分達です。たぶん。

他の職員もアプローチしている場面を見ていない気がするのです。

頭も体も、使わないとどんどん能力が衰えていってしまいます。

もちろん自分も。

 

今回の「書く」機会が、人生最後の文字にならないようにしないとですね。

でも、現場では意識していないと、本当にこのまま「書く」機会がかいまま何年かが過ぎてしまう事はあり得ますよね。

 

できる事をやり続ける

できる可能性を探し続ける

意外と現場では難しい事だと実感していますが、今回のようなちょっとしたシーンも、

大切に能力発揮の機会と捉えていきたいものですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

次のブログUpは22日PMの予定です~

 

 

2017年11月19日 Category:スタッフ日誌