「認知」がある

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入居者さんが買い物の帰りに写真のあたりでこういった。

「今日もお巡りさんが見守ってくれているね」と。

 

そんな人がどこにいるか???でしたが、聞いてみると・・

「右側の家の門灯がいつもお巡りさんに見えるのよ」と。

 

「なるほど!」

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右下にヘルメットをかぶったお巡りさんがいるように見えます。

例えるならこのことでしょう ↓↓

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素晴らしい「認知」力だなぁと関心しました。

 

そもそも「認知」とは・・

・ ある事柄をはっきりと認めること。

・ある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。

とあります。

 

今回の発言の方(2名)は、脳に基本疾患があり、記憶障害がある方です。

それによって、日時など見当をつけにくくなられています。

正しい状況判断や理解力も昔に比べればだいぶ悪くなっている事でしょう。

その基本症状によるストレスの負荷がかかり、2次的な症状として怒りっぽくなったり、被害を受けているように感じたりとする事は日常の中でよく起こっています。

 

まだまだ世間では略して○○さんは「認知がある」などの間違った日本語が良く聞かれます。

「認知」がなくなっていくのが認知症の方で、「認知」があるのは私たちですもんね。

でも、この方々はまだまだ結構な「認知」力が残っているのです。

なんだか「認知症」と表現するのに違和感を感じたりもします。

 まぁ、言葉や表現に惑わされなくてもいいのかもしれませんが。

 

私達は専門職として、

「自分の事が自分でできるように」

「互いに助け合っていけるように」

「社会と繋がっていけうように」

そんな「人として生きる姿」を追求するだけですもんね。

 

入居者に負けず、「認知がある」状態で仕事していきたいものです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

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2015年07月25日 Category:スタッフ日誌