えーーなんで!?
「一人で家にいるとさみしい・・」
よくそんなことを話される独居の利用者さんがみえます。
クラブ滝子には、毎日通われている方です。
利用時にはフロアの中でTVを集中してみていることもあり、
「家にTVを購入設置しようか」
と職員間で確認し、実行しました。
アプローチ実行スタッフはひさしぶりのこの男。
購入、セッティング打ち合わせして、段取り進めました。
「まかしといてください。 ちゃんとやってきました!」
と翌朝、どや顔で報告がありました。
さぁ TVの効果やいかに・・
結果は、翌朝の送迎のスタッフによると、
コードもきれいに巻いて収納されており、まったく利用の形跡なし。
設置スタッフに告げると、ずっこける勢いで「な・・なんで!?」
そうです。
初期アプローチは失敗のようです。
予測ですが、短期記憶障害、理解力が低下している関係で、
一緒に設置調整したところまではよかったのかもしれませんが、
その後一人になったある瞬間から、
「なんでこんなところにTVがあるんだ?」
「誰のものか?」「誰が置いていったんだ?」
「なんで??」
となって、記憶にない、理解できない環境の変化の結末としては、
「片づける」になったのかもしれません。
そこまで予測しておく必要がありましたが、
予測足らずで、現在は活用できずにいます。
さあて、次の手はどうしますかね。
とりあえず必要なのは、「転落防止」
地震があったら頭の上に落ちてきてしまいます。
本日さっそく固定します。
あと、TVがどうしてここにあり、どうしていいのかの
理解を進めてもらうために、
「役所からの贈呈品です」
等の書類的なものを作成し、納得を得られないか試行中です~
せっかくのTV
TVばかりに頼るつもりもありませんが、
これはこれで活用進めるために、知恵、アプローチをしぼりたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治